労働安全衛生

労働安全衛生

労働安全衛生に関する考え方

安全で働きやすい職場づくりと、心身の健康づくりに向けた環境整備を推進しています。不当な差別やハラスメントを禁止し、公正で明るい職場づくりに努めるほか、地震などの大規模災害への備えとして、備蓄品の整備や防災訓練も実施しています。2019年4月には「サンゲツ健康保険組合」を設立し、心身の健康づくりに向けた取り組みを一層推進しています。

基本方針

  • 社員の安全確保、健康増進を図り、安全で快適な職場づくりを推進する
  • 安全や心身の健康に関する法令、社内規定を遵守する
  • 労働災害、車両事故や交通違反の件数削減を推進する

労働安全衛生に関する目標(サンゲツ単体)

  • 安全かつ安心して働くことができる「職場環境」「健康職場」を構築する
  • 労働災害を削減するための取り組みを実施する
    休業被災者を含んだ労働災害発生件数 0件(23年度8件)
  • 車両事故や交通違反を削減するための取り組みを実施する
    ①新入社員及び新任営業員への安全運転講習の見直し
    ②55歳以上のドライバーに対する適性検査の実施と安全運転講習の受講
    ③交通違反者に対する社内罰則の強化

全社安全衛生管理委員会の取り組み

安全衛生管理体制

  • 安全衛生担当取締役を、全社統括安全衛生管理者とし、全社の安全衛生を統括管理しています。
  • 全社統括安全衛生管理者の下に、「全社安全衛生管理委員会」をおき、その下に本社および各支社(支社管轄のロジスティクスセンターを含む)の「安全衛生管理委員会」を設けています。
  • 「安全衛生管理委員会」は、総務部長または各支社長を委員長とし、衛生管理者、安全管理者、産業医そして各部署から安全衛生委員を選出しています。
  • 安全衛生管理委員会の審議項目については、定期的に取締役会に報告しています。
  • ロジスティクスセンター内における安全衛生活動は、別途定める「ロジスティクス安全衛生マネジメントシステム手順書」に基づき実施しています。また、同職場における請負会社への安全対応も、ロジスティクスセンター内の安全衛生活動の中で行っています。
安全衛生管理体制

活動事例

  • 新入社員を対象とした安全衛生研修を行い、安全衛生の考え方や組織体制の理解、活動内容の周知、安否確認方法の訓練を実施しています。(2024年度63名)
  • 国内で発生が懸念される地震などの大規模災害に向けた労働安全衛生の取り組みの一環として、2013年度より事業継続計画(BCP)の作成、飲料水・食料・トイレなどの備蓄品の整備に加え、全員参加型防災訓練や救命救急講習、安否確認サービスでの報告訓練などの対策を講じています。
  • 車両事故防止対策として、「ドライブレコーダー」と「SmartDrive Fleet」の全営業車両への設置、バックモニターや安全機能を標準装備した車両の段階的な導入を行うとともに、エコドライブの推進や交通違反に対する個別指導を行うなど危険運転の抑制を実施しています。
  • 本社・中部支社の安全衛生委員会の応急救護班およびショールーム課員を対象にEVAC-CHAIR※講習・AED講習を実施しています。
  • 2023年12月の法改正により運転前のアルコールチェックが義務化されたことを受け、クラウド連携型アルコールチェッカーを導入し、より確実な運用体制を構築しています。

※EVAC-CHAIR:地震や火災などエレベーターが使用できないような災害時・非常時に、要援護者やケガをされた歩行困難な方を階段の上層階から安全・円滑・迅速に避難させることができる器具

EVAC-CHAIR講習の様子

AED講習の様子

労働安全衛生に関する教育(2023年度)

教育名

目的

教育内容

対象者

受講者数

AED講習

災害発生時を想定した応急救命訓練を行うことにより、非常時の対応がスムーズに行えるよう備えるため

講師によるAEDの使い方の教習及び応急手当の実習(心肺蘇生)

本社・中部支社自衛消防隊・安全救護班

16名

EVAC-CHAIR
講習

使用方法を周知し、非常時に迅速に使用できるよう備えるため

EVAC-CHAIRの使い方の教習及び参加者全員が扱えるように実習訓練

名古屋ショールーム課員、本社・中部支社の応急救護班

28名

安全運転管理者講習

安全運転管理者の役割と責任を再認識させるため

安全運転管理者の任務や、任務を怠った場合に安全運転管理者に課される罰則を説明、事故や違反が発生した際の指導や再発防止について理解させる

西日本ビジネスユニット所属安全運転管理者

21名

労働安全衛生に関する指標

当社では、従業員へ安全衛生教育を実施するとともに、労働災害などが発生した際には、速やかに発生状況を全社で共有し、各部署で再発防止対策を実施しています。また、「年間安全衛生活動計画」を作成し、職場のリスク低減活動、整理整頓活動など8つの事項に対しPDCAサイクルを回して、よりよい活動を目指しています。
こうした活動により、当社における労働災害度数率と強度率は、全国卸売業、小売業の平均を大きく下回っています。

労働災害度数率・強度率の推移

労働災害度数率・強度率の推移

※度数率:100 万のべ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数(災害発生の頻度)
※強度率:1,000 のべ実労働時間当たりの労働損失日数(災害の重さの程度)

労働災害発生状況・対策

2023年度の従業員の労働災害による死亡者数は0名でした。
また労働災害による被災者数は8名で、そのうち休業被災者数は2名でした。
当社では、労働災害が発生した場合、該当部署が発生日を含め翌日までに「発生報告書」を作成、発生後1週間以内に「対策報告書」を作成し、対策会議を行ったうえで事務局に提出することで、発生状況の共有・管理と再発防止に努めています。
災害の原因として部門別では物流部門で6件、そのうち設備トラブルの対応時が多いことから、復旧作業時の安全確認や手順の確認などの対策を強化しています。

休業災害度数率(LTIFR)

休業災害度数率(LTIFR)

※休業災害度数率:100万のべ労働時間当たりの労働災害による休業災害数(災害発生の頻度)

ロジスティクス部門 安全の取り組み

当社ロジスティクス部門での安全における組織体制として、ロジスティクスセンター長を委員長とした安全衛生委員会を全国8センターに設置し日々の安全活動を実施しています。ロジスティクスセンター統括ユニット(本社)にて活動の管理を担い、ロジスティクス部門安全衛生管理基準の制定や、安全衛生マニュアルの見直し、教育体系の見直しを行っています。当社では、自社社員だけでなく庫内作業を担う協力会社も加わって安全活動を実施しており、ロジスティクスセンター各拠点が一体となり災害防止に取り組むことで、「安全第一」の実現に日々努めています。

活動事例

  • 全国のロジスティクスセンター毎に安全衛生活動計画を策定し、センター長の安全衛生方針に沿って、KY活動、ヒヤリハット活動、安全パトロール等の安全活動を実施。
  • 全員参加のヒヤリハット活動、安全管理者・衛生管理者・安全衛生委員会メンバーによるパトロール、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)活動等から発見されるリスクに対して、「リスク低減対策」を実施。「リスク低減対策」を実施した箇所の状況は、毎日の朝礼・昼礼や掲示物で、センター内に周知し、対策の維持管理、類似箇所への対策を進める。
  • ロジスティクスセンター統括ユニットが全国のロジスティクスセンターを訪問し、各センターで実施している安全活動の状況を現地確認して、課題抽出・改善活動を進め、安全管理レベル向上に繋げる。
  • 協力会社各社の責任者との「安全衛生協議会」を発足させ、庫内作業や配送関連の安全管理等について意見交換を定期的に実施。(事務局:ロジスティクスセンター統括ユニット)
  • フォークリフト作業者の安全意識向上と正しい操作方法の再教育の場としてフォークリフト競技会を開催。各ロジスティクスセンターでのフォークリフト安全講習会で代表者を選出し、特設コースを使用して「安全・正確さ・効率」のレベルを計る競技を実施。