マテリアリティ(重要課題)

マテリアリティの特定

サンゲツグループでは、長期ビジョン【DESIGN 2030】の達成、ひいては、企業理念の実現のためのマテリアリティを選定し、中長期成長戦略に落とし込んだ具体的な取り組みと目標を設定しています。2025年度には、昨年に策定した新たな企業理念や、事業環境の変化を踏まえ、マテリアリティの見直しを実施しました。新たに策定したマテリアリティを社員を含む全てのステークホルダーに共有し、共通認識のもと課題解決に取り組むことで、目標の達成と企業価値の向上を実現します。

  1. STEP 1 テーマの選定STEP 1
    テーマの選定

    GRI、SASB、ISO26000など主要な国際的ガイドラインを参照

  2. STEP 2 マテリアリティの特定STEP 2
    マテリアリティの特定

    社会にとっての重要テーマ、サンゲツグループにとっての重要テーマを抽出してマテリアリティを特定

  3. STEP 3 承認STEP 3
    承認

    特定したマテリアリティについて、経営会議で審議したのち、取締役会で承認・決定

  4. STEP 4 目標設定と評価STEP 4
    目標設定と評価

    ESG委員会を通じ、特定したマテリアリティの対応方針、指標・目標の設定、活動の評価と改善計画の実行

課題認識

外部課題
  • 主力市場である日本では、人口減、高齢化等により新築住宅市場を中心に市場規模は想定よりも縮小傾向
  • 大都市圏におけるインバウンド・オフィス需要などをはじめ、半導体等新工場が立ち上がる地方など、特定の市場・地域では需要が伸長
  • 低環境負荷商品等の社会課題の解決につながる商品の需要は増加
  • 製造・物流・施工を担う人手の不足、原材料費・物流費・人件費等が継続的に上昇
内部課題
  • 国内インテリアセグメントの収益が着実に拡大する一方、国内エクステリア、海外の2セグメントの収益貢献が限定的
  • 海外、エクステリア、空間総合の3事業における専門人材が不足
  • 壁装材、床材に次ぐ、空間を構成する商品ポートフォリオの拡充が不十分
  • グループ会社を含め販管費の増大が先行しており、収益への貢献が遅れている

マテリアリティ

マテリアリティの考え方

新たに策定したマテリアリティは「社会課題の解決」と「サンゲツグループの持続的な成長」の2つに分類されます。「社会課題の解決」においては、事業環境の変化を踏まえながら社会のニーズを的確に把握し、社会課題の解決につながる商品やサービスを提供することで、社会に必要不可欠な企業となることを目指しています。「サンゲツグループの持続的な成長」はその土台であり、事業基盤・人的資本・ガバナンスの強化を通じて、サンゲツグループ自体を持続的に成長させていくことが重要だと考えています。これら2つの考え方に沿った取り組みを推進することで、サンゲツグループは経済価値と社会価値を創出し、企業価値向上を実現します。

マテリアリティの考え方

マテリアリティの詳細

社会課題の解決

誰もが安心して快適に過ごせる社会の実現

  • 社会構造の変化に対応するイノベーションの創出
  • コミュニティとの共生・共創
  • 人権の尊重

日本国内における少子高齢化や労働人口の減少により、事業を取り巻く環境は大きく変化しています。また、世界が直面する貧困や人権問題に加え、公正・平等な社会としていくために、教育・生活環境などの格差は深刻な問題です。 サンゲツグループは、このような社会構造の変化や課題に対応するため、イノベーションの創出や、社員による社会参画活動、バリューチェーン全体での人権を尊重した企業活動を通じ、誰もが安心して快適に過ごせる社会の実現に貢献します。

サステイナブルな地球環境の実現

  • カーボンニュートラルへの貢献
  • サーキュラーエコノミーへの貢献
  • 自然との共生

気候変動、大気・海洋汚染や生物多様性の減少など環境問題の深刻化が進んでおり、環境に配慮した企業活動が従来以上に求められています。このような状況に対し、単なるリスクマネジメントの対応に終始せず、成長するための機会として捉え、環境の取り組みを推進することが重要だと認識しています。人と環境が調和する、持続可能な空間づくりを行うために、低環境負荷商品の開発やサプライチェーン全体の環境負荷低減などに努め、サステイナブルな地球環境の実現に貢献します。

サンゲツグループの持続的な成長

事業基盤の強化

  • ソリューション提案力による付加価値の高い空間の提供
  • 品質マネジメントの革新
  • サプライチェーンマネジメントの高度化
  • DXによる事業の高度化

長期的な企業価値の向上には、事業の成長を支える事業基盤の強化が不可欠です。商品を提供することのみにとどまらず、商品、デザイン、物流、施工といった各種機能を複合的に組み合わせることによりソリューション提案力を高め、付加価値の高い空間を創出し、収益力の向上を目指します。また、品質マネジメントの革新を通じて顧客からの信頼性向上に努めるとともに、DXにより最適なサプライチェーンマネジメントなどを実現することで、ビジネスモデル・事業プロセスの変革を推進し、競争優位性の確立を図ります。

人的資本経営の加速

  • 人材育成・活躍支援
  • 社員エンゲージメントの向上
  • ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進

サンゲツグループは、持続的な企業価値向上のための重要施策として「人的資本の強化」を掲げ、経営戦略と連動した人材マネジメントを実行しています。社員の多様性をいかし、変革・挑戦し続ける企業風土を醸成することで、人的資本経営を加速させます。具体的には、一人ひとりの意欲と能力を最大限に引き出す人材育成と活躍支援、エンゲージメントの向上、そしてダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを推進します。

誠実かつ透明性の高い組織の実現

  • コーポレートガバナンスの強化
  • コンプライアンスの徹底
  • リスクマネジメントの徹底

事業環境の変化に迅速に対応し、持続的な成長を続けるため、誠実で透明性の高い組織を目指します。コーポレートガバナンス体制を高度化し、ステークホルダーとの対話を通じて多様な視点を経営に反映させるとともに、コンプライアンスとリスクマネジメントをグループ全体で徹底・管理する体制を構築していきます。

マテリアリティの指標・目標

区分 マテリアリティ 主要な指標 範囲 25年度目標 (参考)
24年度実績
社会課題の解決 誰もが安心して快適に過ごせる社会の
実現
社会構造の変化に対応するイノベーションの創出 省施工商品の開発 連結 開発中の省施工商品のテストマーケティング
および上市
開発
コミュニティとの共生・共創 児童養護施設等の
リフォーム支援件数
連結 50件 55件
人権の尊重 人権デューデリジェンスの実施 単体 負の影響の特定
サステイナブルな地球環境の実現 カーボンニュートラルへの貢献 GHG排出量削減率(2021年度比) 連結 28%削減 22.5%削減
再生可能エネルギー
使用比率
連結 60% 39%
サーキュラーエコノミーへの貢献 リサイクル率 連結 70% 64.6%
自然との共生 持続可能な森林からの調達率 単体 8% 0%
サンゲツグループの持続的な
成長
事業基盤
の強化
ソリューション提案力による付加価値の高い空間
の提供
空間総合事業売上高 連結 非開示 非開示
品質マネジメントの革新 クレーム発生率
(対前年)
単体 3%減 5.8%減
サプライチェーンマネジメント
の高度化
総在庫回転日数 単体 最適化 非開示
DXによる事業の
高度化
デジタル活用人材 単体 100名増 169名
人的資本経営の加速 人材育成・
活躍支援
正社員一人当たりの
教育研修にかかる
費用
単体 10万円 89,724円
正社員一人当たりの
教育研修にかかる
時間
単体 30時間 30.3時間
社員エンゲージメントの向上 エンゲージメント
サーベイ
単体 58.0(A) 57.7(BBB)
ダイバーシティ・
エクイティ&インクルージョンの推進
女性管理職比率 単体 25% 22.8%
誠実かつ透明性の高い組織の実現 コーポレート
ガバナンスの強化
投資家・株主との
対話拡充
連結 IR面談件数増 約100件
コンプライアンスの徹底 管理体制の構築 連結 法令特定の完了と
方針策定
リスクマネジメントの徹底 ランサムウェア攻撃等への対策基盤整備に向けての準備 単体 人材の育成、社員教育と対策基盤整備

マネジメント体制

選定したマテリアリティについては、それぞれに指標および目標を設定し、四半期に一度開催されるESG委員会を通じて、取り組み状況の進捗管理や課題解決のための議論を行っています。ESG委員会は、委員長を社長が、統括責任者を担当執行役員が務め、6つの分科会で構成されています。活動内容については取締役会へ報告しており、取締役会による強い監督のもと、マテリアリティに関連する取り組みを推進しています。

マネジメント体制