
当社の事業活動は、主要商材である壁紙の原材料として森林資源を利用するなど自然の恵みを享受している一方、廃棄物や水の使用により環境へ負荷を与えています。自然の恵みなくしては当社の事業を継続することはできないため、気候変動・資源循環対応を柱に事業による環境負荷を低減させ、生物多様性の損失を止めて回復軌道に乗せるネイチャーポジティブに貢献していきます。また、事業活動以外でも、事業所周辺の生態調査やNPO法人と連携した活動を進めており、事業活動と自然共生の両立を目指しています。
| 2024年度 | 実績 | 0% |
|---|---|---|
| 2025年度 | 目標 | 8% |

当社は、持続可能な社会の実現に向け、調達面での環境負荷低減を目的に、国内初のFSC®認証*の塩ビ壁紙の採用・販売を開始しました。国内壁装材の主流である塩ビ壁紙でFSC®認証を取得したことは、壁紙業界における、原材料の調達の環境負荷低減に向けた第一歩であると捉えています。今後も、FSC®認証商品のラインアップ拡充に加え、環境に配慮した商品の開発・提供をさらに強化し、持続可能な社会の実現に貢献します。(FSC®N004634)
※ Forest Stewardship Council®が運営する国際的な森林認証制度で、適切な森林管理と、森林から得られた木材や木材製品が、違法伐採などから得られたものではないことを認証するもの
生育中のシナモン
当社は、サンゲツグループ長期ビジョン【DESIGN 2030】に掲げる、「地球環境を守るサステイナブルな社会の実現」に向けた取り組みの一環として、2023年度よりベトナム北部での植林活動支援を開始しました。焼畑跡地等の荒廃地へシナモンの木を植樹することで、土壌侵食の防止や水資源の保全、生物多様性の保全、森林面積の増加等を図るほか、成林後には、収穫により地域住民の生計向上に貢献することを目的としています。また、2025年度より、事業活動と環境保全を結び付けた活動として、木目調の壁装材の一部において、その販売数量に連動した寄付を行う仕組みを構築しました。具体的には、木目調の壁装材の販売数に応じて、1平米あたり0.5円を森林保全活動に寄付します。顧客に対象となる木目調壁装材を採用いただくことで、森林保全活動への支援とCO2排出量の削減につながる仕組みであり、今後も自然から得たインスピレーションを大切にした魅力的な商品開発を進めるとともに、新たな寄付モデルを通じた継続的な支援によって「みんなで いつまでも 楽しさあふれる」社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。
TOPICS
ビオトープ
当社およびエクステリア事業を担うグループ会社のサングリーンは、名古屋市が推進する「都心の生きもの復活事業」の2024年度の実施団体として採択されました。この取り組みの一環として、サンゲツ本社敷地内に多様な生きものが集まる空間「ビオトープ」を整備しました。気候変動や都市化の進行により失われつつある地域独自の生物多様性を守るため、周辺の自然環境をつなぐ「生物回廊」になることをコンセプトにしており、在来種の植物を植えることにより、名古屋固有の生きものが住みやすい環境を提供します。また、このビオトープは地域住民の方も見学できるよう開放しており、社員や地域の子どもたちが自然に触れる機会の提供や、皆さまの憩いの場となることを目指しています。

鳥類や昆虫類をビオトープに呼び込み、
堀川と幅下公園をつなぐ生物回廊を目指します。

ビオトープ
自然共生の取り組みにおいては、地域の⾃然環境に応じたロケーション単位での取り組みや、外部団体との連携が重要と考えています。当社は、⾏政をはじめNPO法人・市⺠団体と継続的に連携を図り、生物多様性の促進に努めています。

本制度は、「あいち生物多様性戦略2030」に基づき生物多様性に関する取り組みを推進する愛知県が創設した制度であり、地域社会の中で生物多様性の保全に積極的に取り組む企業を認証するものです。当社は、2025年度の認証企業として表彰されました。今回の認証は、本社敷地内におけるビオトープの設置・維持管理や、地域の生物多様性保全を目指す「名東自然倶楽部」との連携による継続的な自然保全活動などが評価されたものであり、引き続き事業エリアを中心とする各地域において自然保全活動を推進します。

名古屋市がネイチャーポジティブの実現に向けた意欲を表明した「ネイチャーポジティブ宣言」に賛同し、「なごやネイチャーポジティブパートナー」として認定されました。
なごやネイチャーポジティブパートナー制度とは、「ネイチャーポジティブ宣言」に賛同し、ともに取り組む事業者・団体を、「なごやネイチャーポジティブパートナー」として認定し、ネイチャーポジティブの実現に向けた取組促進と機運の向上を目指すものです。
当社は他パートナー企業と共に生物多様性を守ることを目的とした環境保全の取り組みを推進していきたいと考えています。

「⾃然のちからで、明⽇をひらく。」を活動メッセージに掲げ、⽇本の美しく豊かな⾃然や⽂化を守り、育み、活かす活動を⾏っている⽇本⾃然保護協会の活動主旨に賛同し、法人特別会員に加⼊するとともに、生物多様性の保護に関わる活動の実践及び、⾃然保護活動に参加しています。

⽇本⾃然保護協会の取り組みである「砂浜ムーブメント」と連携し、サンゲツのボランティア活動として2021年より海岸の清掃活動を実施しています。
2022年度より、愛知県名古屋市名東区にある猪高緑地の豊かな⾃然の保全を⾏っている団体「名東⾃然倶楽部」の活動に賛同し、⽵の伐採、遊歩道に⽵や⽊のチップを敷設するなどの活動に社員が参加しています。人⼿不⾜を課題とする同団体と、環境保全に貢献したい社員の受け皿となる活動を定期的に開催できる当社のニーズが合致したことから、2023年3⽉より団体会員に登録し、継続的な支援を実施しています。


名古屋市のNPO法人なごや東山の森づくりの会が主催する「森づくり活動」に定期的に参加しています。
同団体の活動場所の一つである名古屋市天白区にある天白渓湿地では、かつて東海豪雨で流れ込んだ土砂を取り除き、池や湿地の復元を目指しており、水が干からびる原因となる過剰な常緑樹の間伐やササ刈りなどの作業を一緒に行っています。
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