気候変動

気候変動

気候変動に対する考え方

地球温暖化による気候変動は、人間の生活や自然の生態系にさまざまな影響を与えています。その地球温暖化の主たる原因は温室効果ガス(GHG)であり、この温室効果ガス(GHG)を削減させることは企業における社会的責任であると考えています。
サンゲツから排出される温室効果ガス(GHG)は、主に事務所、倉庫にて使用するガス・灯油、営業車両等で使用するガソリン・軽油等(※1スコープ1)、また事務所、倉庫にて使用する電気を起源とした温室効果ガス(※2スコープ2)で構成されております。温室効果ガス(GHG)を削減させるためには、エネルギーを最小限に無駄なく有効活用することが必要であり、エネルギー削減を推進することが地球温暖化防止、地球資源の有効活用に繋がると考えております。

※1.スコープ1…サンゲツの事業活動による排出、燃料使用に伴う直接排出
※2.スコープ2…外部から購入する電力や熱の使用に伴う間接排出

気候変動に関する重要課題

課題

GHG排出量・エネルギー使用量の削減

GHG排出量(SCOPE1&2、単体)※1

エネルギー使用量(単体)※2

目標

実績

目標

実績

2020年度

5%減

23.2%減

2%減

0.1%増

2021年度

27.5%減

3%減

2022年度

30%減

4%減

2030年度

カーボンニュートラル

※1.2 目標・実績は2018年度比です。
※3 サンゲツグループ(連結)では、2030年度50~55%削減で目標を検討中

エネルギー使用量/GHG排出量

温室効果ガス(GHG)排出量(Scope1&2)の推移

※1 温室効果ガス排出量の計算にあたっては、実排出係数を利用しています。
※2 スコープ1,2において算出しています。(スコープ1…サンゲツの事業活動による排出、燃料使用に伴う直接排出。スコープ2…外部から購入する電力や熱の使用に伴う間接排出)

事務所・倉庫(省エネ法対象)のエネルギー使用量の推移

エネルギー使用量・GHG排出量の削減に向けた取り組み

取組(1) 社有車両における低燃費への推進

営業車両においてハイブリッド車両を中心とする環境対応/低燃費車への全面移行を進めています。2020年度には全車両の約63%に相当する296台の移行を完了しました。2022年度には対象車両すべてを移行させる予定です。
また全営業車両にGPSを利用したテレマティクスを装備させ、急加速・急ブレーキ・スピード超過等の情報を本社にて収集し、安全管理とともに温室効果ガスの削減に繋がるエコドライブを強化しています。これらの施策をとった結果、2020年度の燃料消費量は対策前の2014年度と比較して51%改善しました。

ガソリン使⽤量の推移

テレマティクスの仕組み

2018年度エコドライブ活動コンクールにて環境大臣賞を受賞

サンゲツでは、2018年度エコドライブ活動コンクール(主催:公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団)の一般部門において、最高賞となる「環境大臣賞」を受賞しました。
2015年から「エコドライブ活動」をスタートし、全車両へのテレマティクス、ブレーキアシストなどの車両装備を整えるとともに、社員一人ひとりが自分事として取り組めるよう啓発活動にも力を入れてきました。その結果コストの大幅削減、燃費やCO2排出量の改善につながり、今回のコンクールではこの全社員での取り組みを評価して頂くことができました。
今後も「サンゲツ環境方針」にもとづき、地球環境の保全に配慮し、持続可能な社会の実現に向けて、エコドライブの推進に取り組んでまいります。

直近3年間(2018年10月-2021年9月)の燃費/CO2排出量

授賞式の様子

11月28日に行われた受賞式当日では、「テレマティクスの全車導入を始めとするハード・ソフト、そして体制を整え、社内報を通じてマンガ等での楽しい工夫をしつつ、成果を明確にされた優れた取組みは非常に参考になる。」と、ご評価いただきました。

取組(2) 太陽光発電によるエネルギーの創出

2014年に愛知県稲沢市に位置する当社の物流拠点中部ロジスティクスセンターⅠの屋上に2,170m²の太陽光発電パネルを搭載し、自然エネルギーの有効活用に取り組んでいます。2020年度は、508,251kWhの電力を発電しました。これは、一般家庭の166世帯の年間電力量に相当します。

※参考:一般家庭(30A契約)1世帯あたりの1ヵ月分の使用電力量255kWh(2014年度、東京電力)

再生可能エネルギー発電量の推移

自社物件の修繕計画に合わせた省エネ設備の導入

当社の社屋の多くは自社物件です。この自社物件の計画的修繕に合わせて設備の省エネ化を進めています。直近の修繕計画に伴う設備の更新においては、各支社の照明ランプのLED化で約220t-CO2の削減、本社の誘導灯のLED化で約4t-CO2の削減、本社のエレベーターの主要備品交換に伴う省エネ化で約5t-CO2の削減、関西支社の空調設備の更新で約170t-CO2削減、中国四国支社の空調設備更新で約430t-CO2削減しました。今後も、建物設備修繕計画に合わせて省エネ設備を導入し、GHG削減活動を進めていきます。

関西支社の空調機更新の効果

中国四国支社の空調機更新の効果

※GHG排出量の計算は、温室効果ガス排出算定・報告・公表制度の「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」を基に、電気部分は2017年度提出用の排出係数の代替値で計算しています。

取組(3) 新電力の導入

当社のスコープ1,2におけるGHG排出量のうち、約7割が電気使用によるものです。GHG排出量の削減にあたっては、電気使用量の削減だけではなく、GHG排出量の少ない電気を購入することもGHGを削減する1つの手段と考えています。
当社では2016年1月より、電気を多く使う高圧電力の拠点を、CO2排出係数の少ない新電力へ供給元の切替えを随時行っています。引き続き、"環境負荷の少ない電力購入"へ取り組んでいきます。

取組(4) 電気使用効率の向上

設備等を更新するハード面での取り組みだけでなく、運用によってエネルギーを削減するソフト面での対策も推進しています。自社製品である遮熱フィルムをガラス面に施し空調効率を向上、またデマンドコントローラー導入により最大電力の制御、冷暖房温度の上げ下げや、運転時間の短縮等の空調管理の厳密化、クールビズ・ウォームビズの積極的導入、働き方の見直しを実施しています。 2018年度においては、クラウド化によるサーバーの削減、省電力タイプパソコンの全社導入などのエネルギー削減により、事業所・ロジセンターでのCO2の排出削減を進めています。

スコープ3への対応

サンゲツでは、事業活動が及ぼす環境影響を抑制すべく、2017年度よりサプライチェーン全体における温室効果ガス(GHG)排出量「スコープ3」の算定を開始しました。サプライチェーンにおけるCO2排出量を見える化することで、温室効果ガスの継続的な削減に貢献していきます。

サプライチェーン

カテゴリ

項目

CO2排出量算定対象

スコープ1

1,999

スコープ2

4,234

スコープ3

カテゴリ1

購入した商品・サービス

337,379

カテゴリ2

資本財

9,296

カテゴリ3

スコープ1,2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動

733

カテゴリ4

輸送、配送(上流)

22,131

カテゴリ5

事業から出る廃棄物

1,058

カテゴリ6

出張

154

カテゴリ7

雇用者の通勤

424

カテゴリ8

リース資産(上流)

0

カテゴリ9

輸送、配送(上流)

1,316

カテゴリ10

販売した製品の加工

3,780

カテゴリ11

販売した製品の使用

算定対象外 ※1

カテゴリ12

販売した製品の廃棄

6,792

カテゴリ13

リース資産(下流)

算定対象外 ※2

カテゴリ14

フランチャイズ

算定対象外 ※3

カテゴリ15

投資

算定対象外 ※4

スコープ3合計

383,062

サプライチェーン排出量

389,295

※1.販売している製品は、壁材、床材、ファブリック(カーテン、イス生地等)等の中間製品であり、直接使用段階にエネルギーを使用する製品ではなく、間接使用段階の排出であるため算定対象から除外しています。
※2.他社に賃貸しているリース資産(建物)はありますが、全てにおいて電力使用がスコープ2に含まれているため算定対象から除外しています。
※3.フランチャイズによる運営を行っていないため算定対象から除外しています。
※4.本カテゴリは主として民間金融機関(商業銀行)のカテゴリであるため、算定対象から除外しています。

環境負荷の把握に関する重要課題

課題

サプライチェーンにおける環境負荷の把握と低減

目標

実績

2020年度

SCOPE3(単体):サプライチェーンGHG削減に向けた体制の構築(算定ルール再策定)

SCOPE3(単体):算定ルール策定、算定を実施

2021年度

・SCOPE3(単体):サプライチェーン毎のGHG排出量把握の精度向上
・グループ環境負荷の把握と低減プラン策定(連結)

サプライチェーンにおける温室効果ガス(GHG)排出量の把握

当社では2017年度よりサプライチェーン全体における温室効果ガス(GHG)排出量を算定・開示しています。当社のGHG排出量はスコープ1&2は僅かである一方、製品製造に伴うスコープ3(カテゴリ1:購入した製品・サービス)では約9割を占めており、ファブレスを主とする当社にとって、サプライチェーン全体のGHG排出量削減を進めるには、仕入先さまと協業した削減取り組みが不可欠であると考えています。
ただ、従来の算定方法はサプライチェーン全体の仕入額に排出係数を掛け合わせる簡易算定であり、仕入先さまの削減努力は反映されない方法であるため、2020年度より仕入先さまごとのエネルギーデータを集計し、個別にGHG排出量を把握する取り組みを開始しました。
今回、仕入先124社を対象に使用エネルギーの把握状況や、CO2削減目標の設定状況の調査をしています。(グラフ参照)
現状では商品の種別(壁紙・床材・カーテン等)や、排出量算定範囲の粒度(会社全体、工場、製品ごとの排出量)などデータ品質が仕入先さまごとに異なっており、精度の高い算定・評価を行うためには、このデータ品質を上げていく必要があります。
今後、各仕入先さまへ結果のフィードバックを実施し、数年をかけてデータ品質向上と共に削減に向けた具体的な施策を行っていきます。
今後はサプライチェーン全体での温室効果ガス(GHG)排出量削減を目指すとともに、GHG排出など環境負荷の小さい仕入先さまからの調達を積極的に行い、長期安定的な取引関係の構築を目指していきます。

エネルギー使用量の供給範囲について

選択項目

回答数

1.会社全体のエネルギー使用に関して回答する

43

2.対象商品を製造している工場に限定して回答する

26

3.サンゲツ納品分の商品製造に限定して回答する(エネルギー使用量等を案分して回答する)

54

4.対象の商品あたりのCO2排出量(LCA等)がすでにあり、資料等を提供可能

1

エネルギー消費、CO2排出源に関する参考情報

【Scope1について】

選択項目

回答数

1.自家発電設備を所有しており、自社で電力、熱、蒸気の生産がある

21

2.物理的・化学的な生産過程による排出がある(例:セメント、アンモニアの製造等)

4

3.バイオマス由来のエネルギー利用がある。例:木質チップによる熱提供等

3

【Scope2について】

選択項目

回答数

1.他社から熱・蒸気の供給を受けている(他社より熱・蒸気等を購入して使用している)

11

2.再生可能エネルギー(発電)の利用(消費)がある(例:太陽光発電、風力発電等)

20

エネルギー使用量の把握について

選択項目

回答数

1.拠点・種別ごとに使用量を把握しており、電力は拠点ごとの契約(供給)会社が分かる
また別の情報開示資料(ISOや省エネ法)でも数値開示している

42

2.拠点・種別ごとに使用量を把握しており、電力は拠点ごとの契約(供給)会社が分かる
※ISO、省エネ法等での情報開示は無し

27

3.拠点・種別ごとに使用量を把握している。
※電力会社ごとの整理は無し

48

4.エネルギー使用量は分からないが、代替の値(例えば金額等)は把握が可能。

1

5.エネルギーに関するデータ収集は困難。

6

現状のエネルギー管理・排出量の算定状況について

選択項目

回答数

1.ISOやエコアクション等で自社のエネルギー使用量、CO2排出量を把握している

46

2.CO2削減目標がある

32

3.SBT水準のCO2削減目標がある

3

4.クレジット(排出権)の購入、あるいは売却がある

5