2022-2024 クレアス ガラスフィルム vol.2
機能性とデザイン性を兼ね備えたガラスフィルム見本帳“CLEAS”。
環境配慮型商品のほか、遮熱や飛散防止をはじめとした各種機能性商品に加え、自然をモチーフにした意匠性の高い商品などを収録しています。オフィスやホテル、商業施設をはじめ住宅にも使用できるラインアップです。
サンゲツのガラスフィルムでクリアな明日を。
防虫フィルム ムシアウェイ
高温多湿で虫が増える時期には、防虫フィルム『ムシアウェイ( GF1408 )』がおすすめです。
防虫フィルム『ムシアウェイ 』は、虫を誘う紫外線をカットし、さらにフィルム自体に練り込まれた防虫効果のある薬剤が紫外線に反応しない虫を寄せ付けにくくします。このダブルの効果でより広範囲な防虫機能を持たせたガラスフィルムです。屋外から既存のガラスに貼るタイプのフィルムになります。
- 薬剤による効果が期待できる虫の種類
- ハエ・蚊・ゴキブリ・ノミ・トコジラミ※・イエダニ・アオムシ・アブラムシ類・イナゴ類・ウンカ類・カメムシ類・コナガ・シャクトリムシ類・ケムシ類・コナジラミ類・タバコガ・ヤマノイモガ・ヨトウムシ類など
※一部耐性を持つトコジラミも確認されております。
虫が好む紫外線の波長を大幅カット
室内で使用される照明、特に蛍光灯からも少なからず紫外線が出ています。夜間、日射が無い状態では主に室内の照明だけが紫外線を発するので、紫外線に反応する種類の虫が窓ガラスに集まってきます。 (LED照明は紫外線をほぼ含まないので紫外線に反応する虫には防虫効果があると言えます)
防虫フィルム『ムシアウェイ』を含むクレアス ガラスフィルム掲載の商品(一部商品を除く)には、標準性能として紫外線カット機能を付与しています。この紫外線カット機能により、虫が好む紫外線波長域がカットされるため、紫外線に向かって進む習性をもつ蛾などの虫を寄せ付けにくくする効果があります。
ムシアウェイを含むクレアス掲載ガラスフィルムの分光透過率曲線
※分光透過率とは・・・どの波長の光がどれだけ透過するかを表したものです。JIS A 5759では300~380nmが紫外線領域とされ、この部分に反応する虫に効果があります。
クレアスのガラスフィルムなら
300~380nmの波長域を好む虫を寄せ付けにくい!
防虫成分を有する薬剤をフィルムに練り込み
防虫フィルム『ムシアウェイ』には、フィルム自体に防虫効果のあるピレスロイド系防虫成分を練り込んでいます。この薬剤の効果で、紫外線カット機能ではカバーできない蚊・ハエ・ノミ・アブラムシ類などの虫を寄せ付けにくくする効果があります。
- ※ピレスロイド系防虫成分とは
- 市販されている虫ケア用品で最も多く採用されている成分で、蚊取り線香の原料として使用された除虫菊にも含まれる成分とよく似た作用・構造の化合物です。害虫に対して忌避効果を示す一方で、人を含む哺乳動物に対しては分解酵素の働きで速やかに代謝され体外へ排出される安全性の高い防虫成分です。
ムシアウェイの忌避性試験
- サンプル名
- 防虫ムシアウェイ 薬剤添加なしのフィルム
- 試験方法
- 30×30×15cmのアクリル製箱の一面に防虫ムシアウェイを貼り付ける。その対面に薬剤添加なしのフィルムを貼り、箱の中央に5%ショ糖液を入れたカップを置く。内部に羽化2~5日齢のチカイエカ雌成虫200頭を入れて、フィルム上の定着数を経過時間ごとに数える。
- 効果のある虫は、使用している薬剤の効果を元に記載しております。 殺虫効果はありません。また速効性や完全な虫の侵入を防ぐものではありません。
防虫フィルム『ムシアウェイ』 Q&A
- Q.一般的なガラスフィルムの防虫忌避とどう違うのですか?
- A.一般的なガラスフィルムの防虫忌避は粘着層に練り込まれた紫外線カット剤によるものですが、ムシアウェイは粘着層の紫外線カット剤に加えて基材へ薬剤を練り込んでいるため、一般的なガラスフィルムに比べより多くの虫へ効果を発揮します。
- Q.薬剤の耐用年数は?
- A.薬剤の効果は屋外使用で約3年です。
- Q.安全性は?
- A.使用薬剤はIRS(屋内残留処理)で推奨を受けており、WHO(世界保健機関)毒性クラスは最もリスクの低い“Class U”に分類されています。
※WHOの毒性クラスはLD50によって分類- ・Class Ⅰa:LD50=5未満 極めて危険
- ・Class Ⅰb:LD50=5~50 非常に危険
- ・Class Ⅱ:LD50=50~500 危険(カプサイシン・モルヒネ等)
- ・Class Ⅲ:LD50=500以上 若干危険(食塩・アセフェート等)
- ・Class U:危険性はなく、通常に接しても人体への影響はない
防虫フィルムはこのような場所におすすめ
衛生面などが気になる飲食店や工場、深夜まで営業しており人の往来の多いコンビニ、また一般の住宅にも、防虫フィルムはおすすめです。
Interview
衛生面が気になる飲食店には、防虫フィルムで対策を
サト・アークランドフードサービス株式会社 建築担当マネージャー 小野 聡 様
とんかつ「かつや」泉佐野店、和歌山北インター店で施工しました。
今までは入口のガラス扉や窓に虫が貼りついたり、扉の開閉時に入り口から入り込んだりすることが度々あり困っていました。電撃殺虫灯は、虫自体を光で寄せ付けて撃退する仕組みのため、虫の死骸が床に溜まるなど、そもそも虫を寄せ付ける自体、飲食店として好ましくありません。エアカーテンは店内に虫が侵入するのは防げますが、窓に貼りついたりすることは防げません。
そんな時、サンゲツの防虫ガラスフィルム「ムシアウェイ」を知りました。
実際にこの夏、ムシアウェイを施工した店舗は、例年より虫の被害は少なくなりました。特に窓にたくさん貼りついていた羽虫は劇的に減ったと店舗スタッフからも報告を聞いています。ムシアウェイは、虫を撃退するのではなく、窓に貼りつかせない効果ですので、電撃殺虫灯のように虫の死骸の掃除をしないで済みますし、メンテナンスも水洗いでOKなので店舗スタッフからも好評です。
今後の郊外新店舗でも、特に風除室や入口まわりは標準仕様として採用検討していきたいですね。
かつや 和歌山北インター店
協力:サト・アークランドフードサービス株式会社