デジタル資本

デジタル資本

デジタル資本に関する考え方

当社は、長期ビジョン【DESIGN 2030】の達成に向けた基本戦略において、経営・事業の基盤の一つとして、「デジタル資本の連携と活用」を掲げており、基盤としての強化のみならず、事業活動への活用、ビジネスモデルの転換に向けた取り組みを進めています。
サンゲツが取り扱う商品点数は12,000点に及び、そのバリューチェーンは幅広く長いものとなっています。一方、これらの膨大な商品データや、バリューチェーン上の各プレイヤーが持つ情報は必ずしも一元的な管理がされておらず、経営上の大きな課題の一つとなっています。多様な情報をデジタル化して在庫状況や商品の採用状況を正確に把握することで、取引・物流の効率化やユーザーへのサービス拡大を推進し、より高い付加価値の提供を目指しています。

目指す姿

バリューチェーンを統合したDATAの連結による①取引の確実化②物流の効率化
デジタル活用による③付加価値提供

デジタル資本強化に向けた体制整備

当社は、デジタル資本強化を目的として、2025年度に組織体制を刷新しました。DX部門を創設し、情報システム部、サイバーセキュリティ統括室に加えて、サプライチェーンマネジメントの最適化を担うSCM統括室を新設しました。担当役員のもと、これらの組織が連携し、全社的なデジタル資本の強化と事業への活用を推進しています。
拡大するセキュリティリスクへの対応については、サイバーセキュリティ統括室を中心に、各部門の責任者が参加するサイバーセキュリティ委員会を半年ごとに開催しています。この委員会では、顧客・取引先・自社の情報資産やネットワークをサイバー攻撃から保護し、事業活動の円滑な継続を行うことを目的に、情報セキュリティに関する課題を抽出し、対策を議論しています。また、セキュリティ対策を推進する人材を確保するため、キャリア採用や社内育成によるセキュリティ資格所持者の拡充にも努めています。

情報システム人材

情報システム人材

サプライチェーンマネジメント(SCM)強化へ向けた取り組み

約12,000点の商品を適切に在庫し、品切れのない安定供給を実現するためには、SCMの強化が重要になります。注文を受けてから各工程で個別に対応していた従来のプロセス管理の仕組みを改め、まず需要を予測し、予測に基づいた計画を立てた上で、受注情報と発注情報を連携し、一気通貫で管理するプラットフォーム整備を進めています。このプラットフォーム整備にあたり、ロジックとフローを設計し仕組み化するチームと、実際に運用するオペレーションチームが連携し、実効的なマネジメント体制を構築していきます。これらの取り組みにより、在庫の適正化によるキャッシュ・コンバージョン・サイクルの改善と、コスト削減や配送サービスレベルの向上を目指しています。

SCM強化の全体像

在庫適正化の取り組み(各工程のデータ一元化)

社員による組織横断デジタルプロジェクトの推進

社員が主体的に業務のデジタル化を推進するプロジェクトを進めています。RPA※1やAppSheet※2といったIT技術を活用し、業務の効率化と生産性の向上を目指しています。また、同プロジェクトの参加者は社員の12%に上ります。この活動を通して、デジタル人材を育成していくことも目的のひとつであり、人的資本の強化の一環として取り組みが拡大しています。

※1 RPA(Robotic Process Automation):人が行っている業務をロボットにより自動化するためのツール
※2 AppSheet:ノーコードで簡単に、モバイルアプリやデスクトップアプリを開発できるツール

全社組織横断型デジタルプロジェクトの推進

プロジェクト名

目的

参加比率

2024年度

RPAプロジェクト RPAを活用し、定型業務を自動化することで業務の効率化を目指す。 全社員の
約12%
ロボット作成数:245
年間約14,400時間削減
AppSheet活用
プロジェクト
業務改善・情報活用のアイデアをアプリ化し、業務のデジタル化と生産性の向上を目指す。 アプリケーション
実装数:272

成果共有会