トップメッセージ

トップメッセージ

バリューチェーン全体をカバーする、新たな事業モデルの構築に向けて

平素より当社グループの活動にご理解とご支援をいただき、心より御礼申しあげます。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大が継続し、人々の暮らしや社会経済が大きく変化した年となりました。この状況下、当社グループでは、お客さまならびに社員の安全を最優先としつつ、IT環境を拡大・強化しテレワークを推進するとともに、事務所内分散勤務の実施やマスク着用、消毒の徹底等による感染拡大防止策を講ずることにより、営業活動への影響の低減に努めました。この未曾有の状況においても安定的な商品供給を維持することは、インテリア内装業界を支える当社グループの重要な責務であると考えており、今後もお客さま及び従業員の安全を確保した上で、全国の建設現場、お客さまへと商品をお届けしてまいります。

不透明な経営環境の中、サンゲツグループとしての方向性を見定め、未来起点での成長戦略を明確にするために、2020年5月、サンゲツグループは、Sangetsu Group長期ビジョン【DESIGN 2030】及び、3ヵ年の中期経営計画(2020-2022)【 D.C.2022 】を発表しました。そして、私たちが2030年に実現を目指す企業像を、"スペースクリエーション企業"と位置付けました。「個人の嗜好の多様化」や「安心・安全・健康の重要性の高まり」といった"コト"の経済的価値が拡大する中で、従来の"モノ"を売る会社から、空間を創造し“コト”を提案・実現する会社へと、事業モデルを転換することで、デザインを通じた提供価値の拡大・向上を図りたいと考えています。

この長期ビジョン達成に向けたファーストステップとなる中期経営計画(2020-2022)【 D.C.2022 】では、「基幹事業の質的成長による収益の拡大」と「基幹事業のリソースに基づく次世代事業の収益化」を基本方針の柱とし、さらなる成長を目指しております。
一つ目の基本方針である「基幹事業の質的成長による収益の拡大」では、インテリアセグメントにおける更なるデザイン力の強化や戦略的調達の推進、サービス機能の拡充、営業体制の強化を図ります。エクステリアセグメントでは、関東圏への地理的拡大に加え、新たに「スペースクリエーション事業本部」を設け、東海・関東での卸売業からの転換を進めています。
二つ目の基本方針である「基幹事業のリソースに基づく次世代事業の収益化」では、各国市場に応じた強固な経営基盤の構築や、最適なビジネスモデルの追求と徹底した現地化、ブランディングとプロダクトポートフォリオの強化を行っています。また、今中期経営計画で新たに設けたスペースクリエーションセグメントでは、デザインから施工まで、ワンストップで空間づくり全体に携わる、より専門性の高い事業活動を行っています。

日本国内における建設市場の伸びが限定的と予想される中、長期ビジョン"スペースクリエーション企業"の実現に向け、製造から施工までより幅広いバリューチェーンをカバーする、新たな事業モデルを構築することで、グループ全体の事業強化を図っていきます。
また、株主の皆さまへの還元としては、「3年間の総額で、総還元性向をほぼ100%とする」ことを基本方針とし、安定増配を念頭に、都度決定・発表してまいります。

経営環境は極めて不透明ではありますが、必要な施策を着実に進めることが、中長期的な成長を実現すると考えています。社会の仕組みや価値観、人々の行動様式が大きく変化する中で、室内空間の重要性は、今後ますます高まるでしょう。私たちは、グループ一丸となってこの難局を乗り越え、これからも人々の豊かな暮らしに貢献し続けられるよう努めてまいります。株主及び投資家の皆さまには、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

株式会社サンゲツ 代表取締役 社長執行役員
安田 正介