社会課題解決に向けた継続支援

社会課題解決に向けた継続支援

継続支援に対する考え方

サンゲツグループでは、「すべての人と共に、やすらぎと希望にみちた空間を創造する。」ことをPurposeとし、誰もが明日の夢を語れる世界を実現するためさまざまな取り組みを行っています。その一環として、自社の商材を活用した児童養護施設のリフォーム支援を行い、子ども達の生活空間の改善に取り組んできました。
しかし、社会課題の解決には生活空間の改善だけでなく、格差の影響を受ける方々へのさらなる支援が必要であると捉え、専門的な知識や経験を持ち、幅広い地域で活動する団体へ支援を行っていきます。
なお、支援団体の選定にあたっては社員から意見を募り検討を重ね支援先を決定しました。
また、課題解決には、長期的に活動に取り組むことが必要であるため、当社は、各団体の取り組みを継続的に支援していきます。

支援先団体

認定NPO法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

 同法人は、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の実現を目指し、世界70カ国以上で住まいの問題に取り組む国際NGO「ハビタット・フォー・ヒューマニティ」の日本法人です。アジア太平洋地域における住居支援を行うとともに、日本から海外支援地へのボランティア派遣等を行っています。国内においては、障がいのある方や高齢の方など、社会的に弱い立場にある人々が安全、安心に生活できるよう居室内の環境改善をサポートするほか、児童養護施設や母子シェルターなどの施設修繕支援を行っています。
 当社は、従来より行っている児童養護施設への内装リフォーム支援との親和性や、人々の住まう「空間」を通じた社会課題解決に向けた取り組みに賛同し、支援を決定しました。
 当社からの2023年度の寄付は、フィリピンでの2世帯分の住宅(ソーシャライズドハウジング)の建設に充当され、2025年5月に竣工、8月に入居開始予定です。2024年度の寄付は、ベトナムでの住宅建設に充てられたほか、国内の施設修繕への内装材提供や、当社社員によるボランティア活動も実施しました。

フィリピン、バレンズエラ市で建築を進める
低所得世帯向けの「ソーシャライズドハウジング」

児童養護施設のリフォーム支援

神奈川県にある大規模な児童養護施設「エリザベス・サンダース・ホーム」のリフォームに携わり、修繕に必要な内装材(壁紙、床材)やプライベートを保つためのカーテンの提供のほか、社員のボランティア活動による施工を行いました。
2024年6月30日に行われた竣工式では、ボランティアの皆さまと協力し部屋にカーテンを取り付けたほか、施設全体や子どもたちの生活環境をご案内いただき、児童養護施設の現状や課題について理解を深めることができました。子どもたちからは、お礼のカードと「生活スペースがきれいになって嬉しい、これからも大切に使います。」といった感謝の言葉をいただきました。

NPO法人愛知こどもホスピスプロジェクト

 「こどもホスピス」は、生命を脅かされる病気や障がいのある子どもとその家族が、終末期だけではなく発病時から安心して楽しい時間を過ごし、気持ちを分かち合うための場所を提供する事業です。同法人は愛知県初・東海地方初のこどもホスピス設立に向けて、小児緩和ケアに関する調査・研究・普及啓発活動や人材育成を行っています。
 当社は、同法人の理念に共感するとともに、こどもホスピスという「空間」の必要性に賛同し、こどもホスピス立ち上げにおける資金援助や、イベント実施時の支援を行います。
 当社からの寄付は、主に施設建設費として活用されているほか、イベント実施時の会場提供など、金銭的な支援以外でも同プロジェクトを応援しています。

「ドーナツデコワークイベント」
ドーナツをチョコペンなどでデコレーションして楽しみました

一般財団法人みらいこども財団

 一般財団法人みらいこども財団は、虐待などのため親元を離れて、児童養護施設で暮らす子どもたちを支援しています。児童養護施設への訪問ボランティアのほか、生活に必要な物品の寄付や、施設を卒業した子どもへのサポートを行っています。また、支援を受ける子どもたちだけでなく、ボランティアクルーの“心の成長” を重視している点も同法人の特徴です。
 当社は、同法人の“心の支援” を重視する姿勢に共感し、「支援する人と支援される人が、共に成長できる支援」に向けて協働します。
 当社からの寄付は、活動費に活用されているほか、児童養護施設の子どもたちを対象とした職業紹介イベントに社員が参加し、子どもたちとの交流を図りました。

施設への訪問ボランティアを行っています。

子どもたちに向けた「お仕事紹介イベント」に参加

2024年5月に開催された「第一回お仕事紹介イベント」に参加しました。このイベントは、同財団が支援する全国の児童養護施設のうち17施設の子どもたちと、当社を含む3社の企業がオンラインで繋がり、企業や仕事の紹介を行ったほか、積極的にコミュニケーションを図りました。同イベントには当社から4名の社員が参加し、さまざまな仕事内容を紹介したほか、子どもたちの社会や仕事に対する不安感を少しでも和らげられるよう、休日の過ごし方などの話も盛り込みながら交流を行いました。

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

 「多様な学びを すべての子どもに」をミッションとして、家庭の経済状況等にかかわらず、子どもたちを多様な学びの機会によって包括できる社会を目指す団体です。学校外での学習塾や習い事等で利用可能な「スタディクーポン」の提供を通じ、子どもが自由に学べる環境を推進しています。
 当社は、これからの未来をつくっていく子どもたちに対して、格差のない学びの機会を提供する同法人の活動に賛同し、支援をいたします。
 当社からの寄付は、スタディクーポンの発行に活用され、子どもたちの教育格差解消を支援しています。支援を受けた子どもからは、以下のような感謝の手紙が届いています。

お礼の手紙(一部抜粋)


チャンス・フォー・チルドレンへご寄付いただき、学びの機会をくださり、ありがとうございました。
スタディークーポンのおかげで家族の心にゆとりがうまれ、1年間穏やかに勉強に取り組むことができ、受験した高校全校に合格し、自信にもつながりました。頑張っていれば、手を差し伸べてくれる方もいることに嬉しさと感謝でいっぱいです。うまくいかないことがあっても、あきらめず前を向いて歩んでいきたいと思います。 

スタディクーポンの仕組み