自社商材を使用した児童養護施設などのリフォーム支援を行っています。
当社は、創業以来一貫して人々の暮らす「空間」に携わり、壁装材・床材・ファブリックといった内装材販売や空間提案事業を行っており、社会貢献活動においても、当社の事業や強みをいかすことのできる施設リフォーム支援に長年注力してきました。
中でも児童養護施設においては、施設運営予算の関係で、インテリアにまで手が回らず、長年同じカーテンを使用したり壁紙の一部がはがれていたり、快適な生活空間を整えることが困難という課題があります。当社は、自社商材を活用したリフォーム支援を行い、企業理念に定める“やすらぎと希望にみちた空間”を創造することで、子どもたちが、勉強に集中できたり、食事をおいしく感じたり、健康的にのびのび成長できる環境の実現を目指しています。
リフォームを実施するにあたり、施設の方と打ち合わせを重ね、用途やイメージに合わせて壁紙やカーテンなどを選定し、時には子どもたちと一緒に作業を行います。社員にとっては、子どもたちの喜ぶ様子を間近で感じることで、生活空間における「インテリアの力」を改めて実感し、自分たちの仕事が社会に与える価値を肌で感じることのできる良い機会となっています。
この活動は国内外のグループ会社でも実施しており、各社の事業や特徴をいかした活動を行っています。
2014年から2024年3月までに、全国各地合計で246件の施設リフォームを実施しました。
宮城県仙台市にある児童養護施設「丘の家子どもホーム」にてカーテン吊り替えとカーペットの敷設を行いました。当施設は明治39年に設立された歴史のある施設です。
長年使用しているカーテンレールは劣化しており、補修をしながらカーテンの吊り替えを行いました。参加した社員からは「新しくなったカーテンを子どもたちに喜んでもらうことを想像しながらお手伝いできて良かった」と感想があり、施設の方からは「明るくてとてもきれいになりました。ありがとうございます。」といった感謝のお言葉をいただきました。
山口県山口市にある児童養護施設「山口育児院」にて壁紙の貼り替えとカーテン吊り替えを行いました。施設の壁紙は破れており、カーテンも汚れが目立つ状態でしたが、子どもたちが快適で楽しい空間になるようにアニマル柄の壁紙に貼り替えをしました。
施設の方からは「年少の子どもたちは一年中施設内で生活をしており、貼り替えの施工中から『動物の柄が可愛い』とはしゃいでおりました。ありがとうございます」といった感謝のお言葉をいただきました。
鳥取県倉吉市にある児童養護施設「因伯子供学園」にてカーテン吊り替えを行いました。
当施設は山に囲まれ、湿度が高いことからカーテンにカビが生えていました。参加者からは「新しいカーテンで部屋が明るくなったと子どもたちが喜んでいる姿を見て、活動を通じて自身の喜びになりました。」と感想があり、施設の方からは「新しいカーテンで部屋の印象が大きく変わり、本当に感謝いたします。」といったお言葉をいただきました。
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会では、貧困や紛争といった社会情勢により絵本を読んだことがないアジアの子どもたちに、絵本を届ける運動を行っています。サンゲツでは本趣旨に賛同し、2017年度から「アジアの子どもたちに絵本を届ける運動」に参加しています。社員が持ち寄った古書の売却益とマッチングギフトで購入した絵本セットに、現地語の翻訳シールを貼ってカンボジアやミャンマー、アフガニスタンなどに送付しています。これらは子どもたちの読み書き習得の手助けとなっています。2017年度から2024年度までの累計で523冊の絵本をお届けしました。
社員食堂での食事代金の一部をアフリカ・アジアの子どもたちへの給食費として寄付するTABLE FOR TWO プログラムに2017年度から参加しています。当社の食堂で食事をする際に、小鉢一つを減らしてカロリーオフすることで、給食一食分である20円が寄付されます。2020年には寄付された給食の2万食超えを記念して、支援地域の郷土料理をアレンジした「ピーナツバター香るマフェ」を提供しました。
2017年度から2023年度までの累計で、31,836食を寄付しました。
また、当社の2023年度の支援に対して、「プラチナサポーター」として認定いただき、感謝状を受領しました。
2019年度より、「おにぎりアクション」に参加しています。おにぎりアクションとは、「おにぎり」の写真をSNSまたは特設サイトに投稿すると、1枚の写真投稿につき給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供し、TABLE FOR TWOを通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食をプレゼントできる取り組みです。サンゲツでは、同企画に対して協賛を行うとともに、全社員によるおにぎりアクション参加により、2024年度は、合計で1,801枚もの写真が集まりました。
このプロジェクトは、未来のあいちの担い手となる大学生が、グローバルな視点を持って継続的にエコアクションを実施することができるよう、2015年度に愛知県が立ち上げたプロジェクトで、当社は2022年度および2023年度のパートナー企業として参加します。
当社の環境課題として“暮らしを彩り、サステイナブルな未来のライフスタイルを促す企画の検討”を提示し、県内の大学生が研究員となって現場での調査や企業担当者とのディスカッションを実施しました。2023年6月からオリエンテーションを開始し、12月に成果発表が行われ、チームサンゲツは優秀賞とオーディエンス賞をダブル受賞しました。
2023年度からリサイクルイベント「ビリビリンピック&エコフォトフレーム作り」を小学校・図書館・児童館などで実施しています。この活動は、2022年に「かがやけ☆あいちサスティナ研究所」に参加した大学生たちがサンゲツの環境課題解決のために企画したイベントであり、リサイクルの大切さやインテリアの楽しさなどを学ぶことを目的としています。イベントの内容は、自社の見本帳に付いているサンプルチップを制限時間以内に何枚剥がせるかを競い、剥がしたサンプルチップを使ってフォトフレームを作成する企画です。2022年11月に住宅展示場でイベントを初開催し、これまでに12件実施しています。(2024年9月時点)
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