企業は社会の公器であり、健全な事業活動を通じて収益をおさめ、活力ある発展と社会への還元を図らねばなりません。サンゲツグループは、その基本的な考え方に基づき、価値ある商品とサービスを提供することにより、豊かな住生活の実現に寄与し、社会に貢献します。
そしてその実現にあたって、サンゲツグループでは「企業倫理憲章」として5つの原則を掲げ、持続的発展に向けて自主的に行動します。
地球環境問題への取り組みは、企業の存在と活動に必須の要件であることを認識し、自主的、積極的に行動します。
※「サンゲツグループ企業倫理憲章」から、環境に関する記載を抜粋
当社では、環境保全に取り組んでいくことは、より良い住空間を提供する企業として当然の責務と考え、環境理念・環境方針を定めています。この方針に基づき、環境マネジメントシステムを運営し、継続的な環境保全活動を推進します。
※2001年6月「ISO14001」認証取得(サンゲツ単体)
サンゲツは、快適な住空間の提供を通じ、より豊かな生活を実現するための役割と責任を担っている。
当社の事業活動は環境との関わりが深く、その活動の中で環境保全に取り組んでいくことは、企業として当然の責務である。これらの観点から、自らの事業活動における環境負荷の低減はもとより、地球環境の保全に配慮し、より良い住環境の創造に努める。
(1)事業活動における環境負荷の低減
(2)サプライチェーンにおける環境負荷の把握と低減
(3)環境商品の開発・拡充
(4)見本帳の回収・リサイクル体制の構築と拡大
当社の環境マネジメント推進体制は、社長を委員長とし全社を横断的に統括するESG委員会にて環境分科会を設け、
課題解決に向けた取り組みの進捗管理を行っています。
また当社は、ISO14001の認証を取得しています(認証範囲の従業員比率38.5%)。
環境マネジメントシステムを統括するISO管理責任者のもと、これを補佐するISO事務局を設置し、
各事業所において環境活動を実施しています。
当社では、気候変動を始めとする環境リスクは事業運営に障害を引き起こすリスクのひとつと考えています。2022年度からは全社リスク管理委員会に気候変動リスク部会を新設し、気候変動の原因となる事業活動に伴うGHG排出量を管理し、目標値を設定して排出量低減活動を行っています。その活動の進捗状況はリスク管理委員会に報告され、さらに取締役会においてリスク管理委員会から報告を行い、管理監督を受けています。
当社の事業活動は商品開発・流通を主体にしています。
商品製造については仕入先に委託していますが、高品質で環境に良い商品を提供するために、商品のライフサイクルを通じた環境負荷低減活動を継続する必要性があると考えています。
これまで当社は、当社基準の評価項目に沿って仕入先評価と工場運営の改善・環境対応・商品の品質向上につなげてきました。また、中部ロジスティクスセンターⅡに環境試験室をはじめとする試験施設を設置の上、適切な品質管理体制を整備しています。現在、当社ではサプライチェーンにおけるCSRへの取り組み強化に向け「サンゲツグループCSR調達方針」および「サンゲツグループお取引先さま向けCSRガイドライン」を策定、仕入先の対応状況についてアンケート調査を実施し、必要に応じて訪問指導を行うなどの対策を講じることで、環境対応についての体制づくりを進め、環境負荷低減を推進しています。
サンゲツグループは2021年10月に「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)」の提言に賛同しました。当社グループでは「事業活動における環境負荷の低減」を重要課題(マテリアリティ)とし、気候変動に伴うリスクと機会をふまえ、課題解決に向けた取り組みを進めています。今後はTCFD提言に沿った計画の着実な実行、取り組みの充実、および情報開示の拡充を進めることで、地球環境を守るサステイナブルな社会の実現に貢献していきます。
※TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)とは、G20の要請を受け、金融安定理事会(FSB)が設置した「気候関連財務情報開示タスクフォース」です。気候関連の情報開示や財務情報の報告を促すために設立されました。TCFDは2017年6月に最終報告書を公表し、企業に対し気候変動関連リスク、及び機会に関する、ガバナンスや戦略、リスク管理、指標と目標について開示することを推奨しています。
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