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Project Report
株式会社 久米設計/up arrow(インテリア)

2015年11月に移転した「高齢者総合サポートセンター・九段坂病院」は、九段下の景観に溶け込むような14階建ての外観で、千代田区の高齢者総合サポートセンターと、国家公務員共済組合連合会の九段坂病院が併設されています。
今回は九段坂病院の内装デザインについて、建築設計を担当された株式会社 久米設計様にお話を伺いました。

撮影:株式会社エスエス
株式会社 久米設計
医療福祉設計部
統括部長 塩沢 秀樹様
株式会社 久米設計
医療福祉設計部
主管 宮内 崇様
up arrow
(インテリア)
矢口 ゆかり様
総合受付
病棟談話室

重厚感と洗練が融合したクラシックモダンなデザイン

移転先となった千代田区役所跡地は、皇居に面し、九段会館をはじめ歴史的な建築物と、合同庁舎などの近代的な建築が混在する地域です。このため、病院内部のデザインも、病院が1926年に創立、90年の歴史と、高度専門医療を得意とする病院であることから「クラシカル」と「近代的」の融合としてクラシカルモダンをコンセプトとし、重厚感がありながら新しさも取り入れたデザインを目指しました。
当初から「ホテルのようなおもてなしの空間」という希望があったので、ベージュやオフホワイト、ダークブラウンを中心とした色使い、素材感のあるタイルや石、濃い色の木などを使い、格式、洗練さを感じさせる内装としています。

病棟スタッフステーション
病棟廊下

色・素材、ディテールを意識したパブリックエリア

待合エリアや廊下は人通りが多いのでメンテナンス性を重視しました。ワックスがけを必要とせず、また耐久性の面でもメリットの多いワックスフリーの単層シートの中から色味が全体のコンセプトとマッチするものを探して「オデオンPUR」を選びました。コンセプトに沿って、歴史的な重厚感・格式を感じる素材と色調で、ディテールを意識したデザインとしています。
メンテナンス性や耐久性の機能を満たす単層シートや織物調のビニル壁紙などをベースに、誘目性を必要とするカウンター廻りには、壁面タイル・人工大理石のカウンターをポイントにするなど、厚みを感じる素材選びを意識し、明度差の大きなカラートーンをブラウン系の色相で統一した配色としています。

4床室

メンテナンス性を意識した病室

病室の床材は手入れのしやすさを考慮し、ワックスフリーの複層シートの「ナーシングフロア」と、ボーダー部分に「エスリューム・ミスト」を組み合わせています。病室壁面は、ベッドの高さにあたる部分は耐久性能の高い「スーパー耐久性壁紙」の濃色を使い、ベッドの衝突などでもキズが目立たない仕様としました。

左/13F エレベーターホール 右上/健康医学予防センター ラウンジ  右下/レストラン

カーペットタイルで別空間を思わせる高級感を演出

13Fにある健康医学予防センターのフロアでは、更に格式の高いイメージをつくるために左官塗装の壁をポイントに質感の高いカーペットタイルとし、エレベーターホールに降りたときの印象を変えています。
待合は、モノトーンのシックなイメージの中に深みのあるタイルとカーペットタイルの質感により、落ち着いた格式のあるイメージを演出しています。繊維系の床材にすることで、吸音効果や照明の反射低減効果が加わり、静かな落ち着いた空間に仕上ったと思います。
また、レストラン部分のカーペットタイルは、個性がありながら眼下に広がる景観を邪魔しないよう全体とのバランスを考慮しました。

商品情報

2016-2018 Sフロア

2016-2018 Sフロア

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