第74期中間報告2025年4月1日~9月30日

Top Message

株式会社サンゲツ 代表取締役 社長執行役員 近藤 康正

変革と成長を通じた新たな価値創造

株主の皆さまには、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
サンゲツグループ第74期の中間報告をご高覧いただくにあたりまして、ごあいさつ申しあげます。
当社グループは1849年の創業以来、時代や事業環境の変化に対応しながら、180年近くにわたり日本の空間創りに携わってまいりました。この長い歴史の中で常に根幹にあったのは、「インテリアを通じて人々の暮らしを豊かにしたい」という強い想いです。

長期ビジョン【DESIGN 2030】に掲げる「スペースクリエーション企業」への転換は、この想いを継承しながら、市場ニーズと社会課題の解決に真摯に向き合い、ステークホルダーの皆さまと共に、「空間」を通じた新たな価値創造を目指す挑戦であると捉えています。
この挑戦に向けて、中期経営計画【BX 2025】の最終年度である今期は、既存事業領域の基盤をより強固なものとするとともに、その強みをいかして新たな領域へと挑戦し、変革と成長をさらに加速してまいります。そして来年度には、2030年を見据えた新しい中期経営計画を社員と共に作りあげ、発表する予定です。また、豊かな社会の実現に向けて、地球環境保全活動、産学共同事業の構想をはじめとした教育機関との新たな取り組み、児童養護施設のリフォーム支援といった、企業活動を通じた社会貢献にも一層注力いたします。
今後も、当社グループならではの企業活動により、さらなる経済価値および社会価値の創出に取り組んでまいります。株主の皆さまにおかれましては、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。

株式会社サンゲツ 代表取締役 社長執行役員
近藤 康正

事業概況

当中間連結会計期間における当社グループの業績は、中期経営計画【BX 2025】に掲げる成長戦略を着実に実行した結果、売上高は前年同期比で増加しました。利益面については、仕入れコストの継続的な上昇や人件費の増加などがあった一方、販売ポートフォリオの最適化および期中を通じた価格改定効果、ならびに海外セグメントの売上総利益の増加により、増益となりました。
当業績を踏まえて、株主さまへの還元につきましては、株主還元方針を勘案し、中間配当金を77.5円/株とさせていただきます。

売上高

98892百万円 (前年同期比5.3%増)

売上高

営業利益

8185百万円 (前年同期比10.9%増)

営業利益

親会社株主に帰属する
中間(当期)純利益

6313百万円 (前年同期比26.4%増)

親会社株主に帰属する中間(当期)純利益

1株当たり
配当金と配当性向

1株当たり配当金と配当性向

2022年3月期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2022年3月期中間期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。
2026年3月期中間連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2025年3月期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。

※2022年3月期決算時に実施した米国Koroseal社関連ののれん・無形資産の減損および商標権の減損等により、通期での親会社株主に帰属する当期純利益は中間期よりも減少しました。

セグメント別業績

国内インテリアセグメント

売上高

78,010

百万円(前年同期比+0.3%)

営業利益

8,253

百万円(前年同期比+3.1%)

国内エクステリアセグメント

売上高

3,380

百万円(前年同期比+7.7%)

営業利益

36

百万円(前年同期は営業損失40百万円)

海外セグメント

売上高

17,502

百万円(前年同期比+35.3%)

営業利益

△106

百万円(前年同期は営業損失589百万円)

連結売上高98,892百万円 国内インテリアセグメント79% 海外セグメント18% 国内エクステリアセグメント3%

国内インテリアセグメント

新設住宅市場における厳しい環境が続く中、商品・デザイン・物流・施工といった各機能の強化および機能間の連携を推進し、市場・地域・顧客のニーズに応じたソリューション提案活動を展開しました。
また、空間総合事業の全プロセスを一貫して担う「空間総合事業部」を2025年4月に創設。多様な市場へのネットワークやトータルインテリアとしてのプロダクトポートフォリオなど、当社グループの独自性・専門性に裏付けられた価値を提案、提供することを目指します。
さらに、全社的なサプライチェーン・マネジメント(SCM)の高度化に着手したほか、グループ会社の壁紙メーカーであるクレアネイト株式会社における壁紙製造の新工場を広島県に開設。効率的かつ安定的な供給体制の強化に努めていきます。
なお、当社仕入先工場の火災事故により一部床材商品の受注を停止していましたが、7月より順次販売を再開しており、おおむね想定通りの回復状況となっています。

空間提案力の強化に向けて、プロダクトポートフォリオを拡充

インテリアとエクステリア一体型の空間提案を強化

2025年7月、セラミックタイルを掲載したカタログ「ヴィヴィエンテ vol.1」、エクステリア商品を掲載したカタログ「シーズンプレイス vol.1」を新たに発刊しました。空間デザインを内から外へ広げるプロダクトの拡充により、これまで以上に幅広い空間提案と新たな価値創造を目指していきます。

国内エクステリアセグメント

外構の空間設計・施工に携わった宿泊施設「八海木花館」

新設住宅着工戸数の低迷により、厳しい状況が続く中、グループ会社である株式会社サングリーンでは、販売価格の上昇に加え、意匠性の高いカーポートや防犯面から需要が高まっている門扉・フェンスなどの商品の販売が伸長しました。また、東海エリアで安定的に受注を確保するとともに、2024年に新規開設した2拠点を含む、関東エリアの売上が伸長しました。さらに、外構空間に関わる設計・施工事業においても、専門人材の採用や営業活動の強化、施工領域の拡大が進みました。

海外セグメント

北米

イノベーションの加速に向けて、グループ会社であるKoroseal社の本社を移転

経営基盤や事業インフラの強化が一段と進み、各施策が着実に進捗した結果、主力のホテル市場のみならず、オフィスや商業施設など他市場での拡販が進み、売上高が増加しました。利益面では、業績連動賞与をはじめとする人件費等の費用が増加しましたが、売上高の増加と製造現場での生産性改善により、前年同期と比較して増益となりました。

東南アジア

インテリア商品卸売事業においては、経営体制の刷新をはじめとする構造改革の進展により大きく収益が改善し、第2四半期に黒字転換を果たしました。また、2024年7月にグループ会社化した、設計・施工を事業領域とするD’Perception社の業績が、売上高増加に寄与しました。損益では赤字継続も、企業体質の強化が着実に進みました。

中国・香港

不動産開発市場の停滞や雇用環境の悪化による消費意欲の低下などを背景に、厳しい状況が続いています。こうした中、顧客・市場別の戦略実行による受注増加、報酬体系の見直しや各種コストの適正化により、前年同期比と比較して赤字幅は縮小しました。

TOPICS

「誰もが明日の夢を語れる世界」の実現に向けた取り組みを推進

サンゲツグループは、企業理念に掲げる「すべての人と共に、やすらぎと希望にみちた空間を創造する。」というPurposeのもと、「誰もが明日の夢を語れる世界」の実現に向けて、多様な視点から社会課題の解決を目指す取り組みを推進しています。

国内初となるFSC®認証の塩ビ壁紙を採用

FSC®認証を取得した塩ビ壁紙:SP2531

2025年6月、壁紙見本帳「2025-2027 SP」の発刊に伴い、国内で初めてFSC®認証を取得した塩ビ壁紙の販売を開始しました。FSC®認証とは、Forest Stewardship Council®が運営する国際的な森林認証制度で、適切な森林管理と、森林から得られた木材や木材製品が、違法伐採などから得られたものではないことを認証するものです。
今後は、FSC®認証商品のラインアップ拡充に加え、環境に配慮した商品の開発・提供をさらに強化し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。(FSC®N004634)

子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門で「キッズデザイン賞」を受賞

リサイクルの大切さやインテリアの楽しさを訴求

社会貢献活動「ビリビリンピック&エコフォトフレームづくり」が、「第19回キッズデザイン賞※」を受賞しました。この活動は、子どもたちが当社の使用済み見本帳のサンプルチップを剥がす作業を競い、そのサンプルでフォトフレームを作成するイベントです。楽しみながらリサイクル分別を体験できる取り組みとして2022年から実施しています。
今後も当社ならではの企業活動を通じて、次世代支援や子どもたちの創造性を育む取り組みを推進していきます。

※キッズデザイン賞とは
子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するもの

株主さまアンケート結果のご報告

第73期中間報告書で実施したアンケートにつきまして、1,818名の株主の皆さまからご回答をいただきました。ご協力に心より感謝申しあげます。ここでは、アンケート集計結果の一部をご報告させていただきます。

Q.1 当社株式の取得理由(上位4回答)

配当35.1% 安定性20.1% 成長性・将来性16.1% 事業内容7.7%

Q.2 今後の保有方針

長期保有66% 買い増し22.4% 無回答8.4% 短期保有(1年以内)1.7% 売却1.5%

Q.3 当社のIR活動に期待すること(上位4回答)

財務情報の開示の充実32.4% 株主さま向けイベントの開催18.5% 統合報告書・中間報告書の充実14.4% 投資家向け説明会の開催11.1%

Q.4 当社へのご意見(一部)

  • ・中間報告書表紙のオフィスの様子から、働く環境にも配慮している会社なのだと感じることができました。
  • ・社会課題解決に向けた商品は、これからの企業に求められるものなので、より魅力的な商品の開発を期待します。
  • ・社外取締役の意見を聞く機会や、株主との対話の充実に期待します。

第74期株主さまアンケートへのご協力のお願い

株主の皆さまのご意見を今後のIR活動の参考にさせていただきたく、アンケートへのご協力をお願い申しあげます。