床材にはどんな種類がある?フローリングをはじめ、多彩な選択肢を紹介
2026年02月19日

住宅の床材は、お部屋の雰囲気や快適性を大きく左右する重要な要素の1つです。床材と一口にいってもフローリングをはじめ多くの種類があるため、どの床材を選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。フローリングとは、主に木質系材料からなる床材の総称で、表面加工などが施されているものを指します。板の側面に床板同士を組み合わせるための実(さね)が施されている点が特長です。
この記事では、床材の主な種類と特長についてわかりやすく解説しています。床材の選び方の手順もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
床材の主な種類と特長
床材には、フローリングと一般的に呼ばれる木質系床材をはじめ、カーペットやカーペットタイルなどの繊維系、クッションフロアやフロアタイルなどの塩化ビニル樹脂、コルクタイルや天然素材など、さまざまな素材のものがあります。はじめに、床材の主な種類と特長を確認しておきましょう。
フローリング
フローリングには、複合フローリングと無垢フローリングの2種類があります。複合フローリングとは合板でできている床材のことです。これに対して、無垢フローリングは丸太を加工して作られている床材で、木特有の質感やぬくもり、香りに特長があります。無垢フローリングは経年変化によって味わいを深めていく傾向がある一方で、価格面では複合フローリングよりも高くなるのが一般的です。
フロアタイル
フロアタイルとは、塩化ビニル樹脂で作られたタイル状の床材のことです。木目調・石目調など、本物の素材感を精緻な印刷で表現しており、まるで無垢フローリングのような温かみを感じる凹凸表現が施されているものもあります。フロアタイルの主な特長は次のとおりです。
- ・豊富なデザインの中から選べる
- ・本物さながらのリアルな質感
- ・丈夫でキズに強い
- ・気軽にお手入れがしやすい
- ・コストパフォーマンスに優れている
フロアタイルによる具体的な施工例を見ていきましょう。
【施工例1】

品番:WD-2004
穏やかな流れと色変化が美しいチェスナット柄のフロアタイルです。ナチュラルな色合いのため、幅広い壁紙やインテリアと馴染みます。
【施工例2】

品番:WD-2001
ウィリアム・モリスの象徴的なデザインである、ウィローバウをオーク柄のタイルに落とし込んだデザインのフロアタイルです。模様が描かれたものと、オークの色合いをいかした無地のものを組み合わせて構成されています。
セラミックタイル(磁器質タイル)
セラミックタイル(磁器質タイル)は、陶磁器製タイルの総称です。JIS規格(JIS A 5209:2020)では、吸水率に応じて下記のように区分しています。
【吸水率による区分】
- ・Ⅰ類:3.0%以下
- ・Ⅱ類:10.0%以下
- ・Ⅲ類:50.0%以下
セラミックタイルは高温で焼き上げられたのち、プレス加工が施されます。そのため、高級感のある仕上りとなる点が特長です。汚れやキズ、摩擦、衝撃に強い傾向があり、メンテナンス性にも優れています。
【施工例1】

品番:GH-WSD30/GH-WSD35
イタリア・イゼオ湖の周辺で採掘される天然石チェッポストーンを忠実に再現したセラミックタイルです。変化に富んだ小石模様が特長で、色彩や模様、質感がお部屋の魅力を引き立てます。
【施工例2】

品番:GH-AQBY
ヨーロッパで高級な装飾に用いられる石にインスピレーションを得て、独創的なデザインを表現したセラミックタイルです。上品で温かみを感じさせる色彩やテクスチャーが、品格ある佇まいを生み出します。
クッションフロア
塩化ビニル樹脂を主原料とする床材です。発泡層によるクッション性が特長です。クッションフロアの主な特長は次のとおりです。
- ・デザインが豊富
- ・水に強くお手入れが簡単
- ・豊富な機能性
- ・施工しやすくリフォームにも適している
クッションフロアを用いた具体的な施工例を見ていきましょう。
【施工例1】

品番:GM-12227
ウォルナットならではの大胆な縞や板目模様、白太を含んだ濃淡のコントラストをバランス良く構成したクッションフロアです。幅広いインテリアにフィットする自然な色合いのほか、衝撃吸収や抗菌といった機能も備えています。
【施工例2】

品番:HM-12021
目地のある大理石調の柔らかい雰囲気のクッションフロアで、上品な水まわりの空間にもおすすめです。さらっとした感触の表面仕上げに加え、水に強くお手入れもしやすいことから、水まわりにもお使いいただけます。
カーペットタイル
40cm角や50cm角にカットされたタイル状のカーペットです。サンゲツがご提供している住宅用カーペットタイルには、下記の特長があります。
- ・置くだけで床面に吸着しやすい
- ・お手入れ簡単
- ・消臭機能付き商品もあり
住宅用カーペットタイルによる施工例を見ていきましょう。
【施工例1】

品番:KIT-1601
ループ状のパイルによる、すっきりとした印象のカーペットタイルです。ループパイルとは、パイルを丸くループ状に仕上げることを指します。豊富なカラーバリエーションからお選びいただけることに加え、施工例のように複数の色を組み合わせてコーディネートを楽しんでいただけます。
【施工例2】

品番:KIT-1655
ブライト糸を使用した、光沢感のある無地のカーペットタイルです。繊細な輝きが、お部屋に上質感をプラスします。
ロールカーペット
ロールカーペットとは、繊維でできたロール状の床材です。日本語の直訳では「じゅうたん」と呼ばれることもあります。主な特長は次のとおりです。
- ・踏み心地が良く、素足で過ごしやすい
- ・ハウスダストが舞い上がりにくい
- ・階下へ伝わる音を軽減できる
- ・滑りにくく、転倒時の衝撃を比較的抑えられる ※無遮音フローリングと比較した場合
サンゲツでは、お部屋全体に敷きつめたり、出荷時にカットや縁加工をしてラグのように使ったりと、ご希望のサイズに応じたオーダーも承っています。ロールカーペットの施工例を見ていきましょう。
【施工例1】

品番:BER-1203
ウール100%の無地ループパイルを使用したロールカーペットです。静電気の発生を抑制する制電機能や防炎性能のほか、抗菌・防ダニ機能も備えています。
【施工例2】

品番:SCR-1311
ナイロンとポリプロピレンの糸を複雑にミックスした、クラフト感のあるデザインのロールカーペットです。防汚性にも優れているため、ダイニングなど汚れが気になる場所にも気軽にお使いいただけます。
床材の選び方の手順
ここまでに紹介してきたとおり、床材には多くの種類があります。では、ご自身に合った床材を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか。床材の選び方の基本的な手順を紹介します。
1. お部屋の主な用途を整理する
はじめに、お部屋ごとの主な利用シーンやお部屋での過ごし方を整理していきましょう。たとえば、「素足で歩くことが多い」「座ったり寝転んだりすることがある」といったように、具体的な使い方を考えるとイメージしやすくなります。
また、家具との接触具合も考慮しておきたいポイントの1つです。床材の素材によっては重量のある家具を置くことで凹みや設置跡が残りやすくなるため、どのような家具を設置するのかについてもあわせて検討しておくことをおすすめします。
2. 床材の特性・機能性から種類を決める
お部屋の主な用途が整理できたら、次に利用シーンに合った床材を絞り込んでいきます。濡れやすい水まわりなどには塩化ビニル樹脂の床材、くつろぎの場所には繊維系の床材といったように、用途に合った素材を選ぶことが大切です。
床材は長期間にわたって使っていくことになるため、メンテナンス性や機能性も考慮しておく必要があります。対応しているお手入れ方法(中性洗剤やアルコールにも対応しているか)についても、必ず確認しておきましょう。
3. 歩行感や足ざわりをチェックする
床材は足に直接触れるため、歩行感や足ざわりもあらかじめチェックしておくのが得策でしょう。たとえば、板材やタイル/シート系とカーペット系では感触がどう違うのか、通常のフロアタイルとクッションフロアではどのように歩行感が異なるのか、といった点を体感しておくと安心です。歩行感や足ざわりには好みがあるため、床材の種類を決める際にはショールームなどで実物に触れておくことをおすすめします。
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4. 色や柄を選ぶ
床材の種類が決まったら、色や柄の選定に移りましょう。まずはデジタルカタログやWEBサイトの、見本帳で確認するのが基本的な流れです。床材単独で選ぶのではなく、家全体のインテリアスタイルやお部屋ごとのバランスを考えることで、コーディネートの失敗を防ぎやすくなります。
デジタルカタログはこちら >
5. サンプルを取り寄せる
木目や石目などの大きな柄は、カタログや見本帳だけでは雰囲気がわかりにくい可能性があります。カットサンプルやショールームなどを活用して、できるだけ大きなサイズのサンプルで印象を確認しましょう。
6. お部屋全体をコーディネートする
床材と壁紙、天井、カーテンのほか、インテリアとのバランスを考慮してお部屋全体をコーディネートしていきます。たとえば、トイレや洗面の陶器の色を床材に取り入れたり、隣り合っている部屋の色を考慮したりすることで、空間全体の統一感がいっそう高まるでしょう。一般的には床から天井に向かって明るい色にしていくことで天井が高く、お部屋が広く感じられます。反対に、床から天井に向かって暗い色にすることによって、落ち着いた雰囲気のお部屋になるケースが少なくありません。このように、お部屋全体をどのような雰囲気にしたいのかを先に決めておき、イメージに合わせてコーディネートしていくのがコツです。
さまざまな床材を比較検討してみよう
床材にはフローリングをはじめ、フロアタイルやセラミックタイル、クッションフロアを選べるほか、カーペットタイルやロールカーペットといった繊維系の素材もあります。どの床材が適しているかは、お部屋の主な用途やお部屋での主な過ごし方から逆算して絞り込んでいくことが大切です。
また、床材を選ぶ際にはお部屋全体のコーディネートを考慮することも重要です。さまざまなコーディネートを手軽に試したい方には、インテリア着せ替えシミュレーション「Myコーデ®」の活用をおすすめします。お部屋別に好みのスタイルを選ぶだけで、床や天井、壁紙、カーテンなどを自由に変更可能です。気に入ったコーディネートはダウンロードやURLでハウスメーカーや工務店と手軽に共有できるので、床材選びの際にはぜひ役立ててください。

