クッションフロアとは?メリットや注意点、主な種類を徹底解説
2025年09月19日

日本の住宅や店舗においては、床材にクッションフロアを取り入れるケースが多く見られます。クッションフロアに興味があるものの、具体的にどういったメリットがあるのか、取り扱い上の注意点などはあるのか、事前に把握しておきたい方は多いのではないでしょうか。
この記事では、クッションフロアに関する基礎知識をはじめ、メリットや注意点をわかりやすくまとめています。主なクッションフロアの種類とあわせて見ていきましょう。
クッションフロアとは
クッションフロアはリビングなどの生活空間をはじめ、玄関や脱衣所など幅広い用途に使われています。住宅のほか、店舗などにおいても人気のある床材です。
クッションフロアのメリット

クッションフロアを取り入れることで、次に挙げる5つのメリットを得られます。
- メリット1:歩行感や音に特化
- メリット2:防水性に優れている
- メリット3:豊富なデザインや機能が選べる
- メリット4:床材としては比較的安価
- メリット5:施工が簡単
メリット1:歩行感や音に特化
クッションフロアは弾力性を備えているため、歩行する際の足音をはじめ、さまざまな振動などを吸収する効果が期待できます。たとえばスリッパを履いて歩く際のパタパタという音や、靴によるコツコツといった音は、周囲が静かな環境では気になるものです。また、子どもが走り回ったり、おもちゃを落としてしまった際にも、硬すぎる床材は危険を伴う恐れがあります。こうした衝撃を和らげ、静かな環境を保ちやすくなる点が大きなメリットです。
メリット2:防水性に優れている
クッションフロアには、防水性に優れているという長所もあります。クッションフロアは継ぎ目が少ないため、下地に水が浸透しにくいからです。汚れが付着した際にも、比較的簡単に落とせる点が大きなメリットです。たとえば水まわりや玄関などは、水分を含む汚れが床面に付着しやすい空間といえます。こうした空間にクッションフロアを採用することで、衛生的で外見上も美しい状態を維持しやすくなるでしょう。
メリット3:豊富なデザインや機能が選べる
クッションフロアは印刷層にプリント加工を施せるため、多彩なデザインを実現可能です。クッションフロアは大きく分けて表面クリア層・印刷層・パッカー層(発泡層)から構成されています。このうち印刷層にさまざまな柄を印刷することで、本物の素材に近い外観を再現できる点が特徴です。
また、表面クリア層にコーティングを施すことにより、さまざまな機能性をもたせることも可能です。高い防汚機能を備えたコーティングにより、ワックスがけの必要がない加工を施すこともできます。このように、デザインや機能の選択肢が幅広いことがクッションフロアのメリットの1つです。
メリット4:床材としては比較的安価
クッションフロアは主に塩化ビニル素材でできているため、本物の木材や石材と比べて価格を抑えられます。たとえば、床一面を大理石で施工するとなると、相応のコストがかかるのは否めません。一方、石目柄のクッションフロアであればコストを抑えて大理石のような質感を再現することも可能です。どのような素材を床材に使用するかによって費用は変動しますが、一般的にはクッションフロアを採用する方が安価に施工できます。
メリット5:施工が簡単
床面の形状に合わせてカットするなど、施工の省力化につながることも大きなメリットです。一例として、専門業者が施工する際に柱の出っ張りに沿ってクッションフロアをカットすれば、隙間なく床面を覆えます。複雑な形状や特殊な形状のお部屋でも対応可能です。施工期間の短縮や施工費用の節約にもつながるため、短期間でリーズナブルに床を施工したい場合に適しています。
クッションフロアの注意点

クッションフロアにはさまざまなメリットがある反面、注意が必要なポイントもあります。次に挙げる4点に関しては、クッションフロアを選ぶ際に必ず考慮しておきましょう。
注意点1:重いものを設置すると変形しやすい
クッションフロアには弾力性があるため、重量のあるものを長時間置いていると変形するおそれがあります。家具や大型家電を設置する予定がある場合には注意が必要です。
クッションフロアに重いものを設置する際には、ラグを敷いたり家具などの脚にカバーをかぶせたりするなど、変形をできるだけ防ぐための対策が必要になります。冷蔵庫のように通常は動かすことのない電化製品であれば、設置時に専用のマットを敷いておくなどの対策を講じておくとよいでしょう。
注意点2:変色・色移りする可能性がある
クッションフロアは素材の性質上、紫外線やゴム素材との接触によって変色したり、マットなどに色移りが生じたりする可能性があります。長期間にわたって接触し続けていると変色や色移りの原因となるため、こまめに拭き掃除をすることが大切です。
また、塩化ビニルは熱に弱いことから、高温になる場所への設置には向きません。熱を発する電化製品のほか、熱湯やタバコの灰などによって溶けたり、変退色の原因となったりするおそれがあります。熱による影響を防ぐためにも、設置場所に注意が必要です。
注意点3:木材や石材などと比べて耐用年数がやや短い
クッションフロアの耐用年数は、一般的に10年ほどが目安です。木材や石材といった床材と比べて耐用年数がやや短く、貼り替えのサイクルが比較的早く訪れる点を理解しておく必要があります。
重量のある家具を設置している場合や、椅子などを引きずって摩擦が生じている場合などは、より早期に貼り替え時期が到来する可能性も否定できません。ただし、メリット面でお伝えしたとおり床材の中では比較的安価であることに加え、貼り替え工事をしやすいことは強みともいえます。クッションフロアを取り入れる際には、定期的に貼り替えが必要になることを念頭に置きましょう。
注意点4:高級感を演出しにくい
クッションフロアの模様はあくまでも印刷のため、本物の木材やタイルなどと比べると高級感に欠ける面があります。本物の素材に近い見た目ではあるものの、完全に同じ質感にはならない点に注意が必要です。
カタログやWEBサイトに掲載されている商品画像や施工例と、実物の印象が異なることも考えられます。クッションフロアを選ぶ際にはサンプルを取り寄せるか、ショールームなどで実物を見ておくなどして、写真との差異を確認することが大切です。
クッションフロアの主な種類
クッションフロアにはさまざまな柄のバリエーションがあります。どのような柄が選べるのか、主な種類を見ていきましょう。
木目柄
定番アイテムの木目調のクッションフロアです。木の温もりが感じられる落ち着いた空間を演出できます。さまざまなインテリアと合わせやすいため、リビングやダイニングにおすすめです。
【木目柄クッションフロアの例】

品番:HM-12057
板巾が太く、おおらかに入った白太が特長の木目柄クッションフロアです。

品番:HM-12071
しっとりとした風合いと色変化が特長の濃色オーク柄のクッションフロアです。
クッションフロア(木目柄)の商品一覧はこちら
石目柄
清潔感と上品さを兼ね備えた、豪華な床に仕上げられる石目柄のクッションフロアです。応接間など、上質な空間を演出したい場合に適しています。水まわりや玄関のほか、店舗などの床材としてもおすすめです。
【石目柄クッションフロアの例】

品番:HM-12001
扇状に入ったリアルなコテ跡を表現したモルタル柄クッションフロアです。

品番:HM-12006
住宅で使いやすい約30.3cmのタイルで構成された、ほどよいムラ感が特長のモルタル柄クッションフロアです。

品番:HM-12030
高級感あふれる大理石の柄をリアルに表現したクッションフロアです。
クッションフロア(石目柄)の商品一覧はこちら
プレーン
幅広い空間に馴染みやすい無地のクッションフロアです。リビングやキッチンはもちろんのこと、水まわりなどの床材としても適しています。
【プレーンのクッションフロアの例】

品番:HM-12145
細かなラメと砂目調のシンプルな柄により、幅広い空間に馴染むクッションフロアです。

品番:HM-12144
肌触りのよいざらついたエンボスとモルタルのような質感が特長の無地調クッションフロアです。

品番:HM-12131
コルクならではの風合いをリアルに再現したクッションフロアです。
プレーンのクッションフロアの商品一覧はこちら
パターン
独創的なデザイン性を備えたクッションフロアです。モダンな印象の空間に仕上げられます。床全面に敷きつめるほか、アクセントとして活用するのもおすすめです。
【パターンのクッションフロアの例】

品番:HM-12015
濃淡差のあるタイルがリズミカルで美しい石目柄のクッションフロアです。

品番:HM-12151
ランダムでシャープなラインとさわやかなグラデーションが特長のクッションフロアです。

品番:HM-12170
素焼きタイルのような質感にこだわったフレンチヘリンボーン状のタイル柄クッションフロアです。
パターンのクッションフロアの商品一覧はこちら
遮音
クッションフロアの特長の1つである衝撃の吸収に加え、遮音性を強化した床材です。足音や椅子を移動させる際の音などが気になる場合は、遮音クッションフロアを選んでみてはいかがでしょうか。
【遮音クッションフロアの例】

品番:LM-12216
すっきりとした木目が特長のクッションフロアです。シンプルな北欧テイストのお部屋にも適しています。

品番:LM-12222
奥行きのある柄表現が特徴の石目柄のクッションフロアです。透明感のある上品な質感が楽しめます。

品番:LM-12221
洗練された木目の柄と程よい濃淡差がどんな空間にもマッチする、ベーシックなオーク柄のクッションフロアです。
遮音クッションフロアの商品一覧はこちら
3.5mm厚
通常のクッションフロアが1.8mm厚であるのに対して、厚みがさらに増すことで弾力性を高めています。衝撃を吸収する効果を重視したい方におすすめです。
【3.5mm厚クッションフロアの例】

品番:GM-12224
ベーシックなオーク柄のデザインはそのままに、3.5mm厚で衝撃吸収力を高めたクッションフロアです。

品番:GM-12228
ウォルナット特有の縞や板目模様、濃淡のコントラストを活かしつつ、衝撃吸収力を高めたクッションフロアです。

品番:GM-12231
目地なしの大理石柄を、彩度を抑えたカラーで再現したクッションフロアです。
3.5mm厚クッションフロアの商品一覧はこちら
店舗用
店舗の床材への使用を想定したクッションフロアもあります。多くの人が土足で出入りすることを想定し、住宅向けのクッションフロアよりも表面加工が強化されている点が特長です。
【店舗用クッションフロアの例】

品番:CM-12242
風化した質感のタイルを表現した、アンティークな雰囲気のクッションフロアです。

品番:CM-12254
鉄板の色合いと滑り止めの突起をリアルに再現した、チェッカープレート柄のクッションフロアです。

品番:CM-12271
板ごとの色変化や質感のミックス感にこだわった、ビンテージ感あふれるヘリンボーン柄のクッションフロアです。
店舗用クッションフロアの商品一覧はこちら
クッションフロアを効果的に取り入れて機能性をいかそう
クッションフロアは通常の床材よりも弾力性があるため、足音や衝撃音を吸収する効果が期待できます。また床材としては比較的安価であり、施工が簡単に行いやすい点も大きなメリットです。この記事で紹介したとおり、クッションフロアにはさまざまな柄や機能のものがあります。床材を選ぶ際には、ぜひサンゲツのクッションフロアをご検討ください。
また、サンゲツでは、床材、壁紙、カーテンのコーディネートをシミュレーションできる「Myコーデ®」というサービスがございます。本記事でご紹介したクッションフロアでのコーディネートをイメージしたい方はぜひチャレンジしてみてください。

