レースカーテンの役割とは? 選び方やおすすめの機能をわかりやすく解説

厚地のカーテンはドレープカーテンと呼ばれるのに対して、透け感のある薄手のカーテンはレースカーテンと呼ばれます。レースカーテンがどのような役割を果たすのか、疑問に感じていた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、レースカーテンの主な役割やおすすめの機能についてわかりやすく解説しています。レースカーテンの選び方のコツとあわせて見ていきましょう。
レースカーテンが果たす役割4選
レースカーテンは薄手で軽やかな印象を与えますが、実はさまざまな役割を果たしています。レースカーテンの主な役割は次の4点です。
役割1:プライバシー対策
1つ目の役割はプライバシー対策です。屋外から室内が丸見えになるのを防ぎ、プライバシーを守るのに役立ちます。ミラー効果のあるレースカーテンであれば、日中は屋外から室内が見えにくくなる反面、室内から屋外の様子を確認することは可能です。部屋を明るくし、適度な日差しを入れながらもプライバシーを守る効果が期待できます。
役割2:日差しを和らげる
レースカーテンには日差しを和らげる効果もあります。布を通して光が差し込むため、直射日光が当たりにくくなる点が大きなメリットです。レースカーテンによってはUVカット機能を備えているものもあるため、肌の日焼けやインテリアへのダメージを軽減させたい場合に有効な対策となります。
役割3:光や外気を適度に取り入れる
レースカーテンは適度に光を取り込むため、室内が暗くなりすぎないという特徴があります。風もほどよく通ることから、季節によっては窓を開けた状態で過ごしやすくなるでしょう。ドレープカーテンを開けている時間帯には、レースカーテンが光や風を調整する役割を果たします。
役割4:室内の装飾としても有効
レースカーテンは、室内の装飾としての役割も果たし、お部屋を華やかにしてくれる点が大きなメリットです。壁紙との統一感を考慮することで、お部屋全体のコーディネートの一翼を担うことになるでしょう。
レースカーテンの選び方とおすすめの機能
レースカーテンを選ぶ際には、機能性もあわせて検討することが大切です。ここでは、レースカーテンのおすすめの機能を紹介します。

プライバシー対策をしたい:ミラー効果・遮蔽
プライバシー対策のためにレースカーテンを取り入れたい方には、ミラー効果や遮蔽効果のあるカーテンをおすすめします。ミラー効果・遮蔽効果とは、光沢の強い糸を使用したり、生地の密度を高めることによって、光を反射したり適度に遮ったりする効果のことです。
こうしたレースカーテンを取り入れることにより、屋外から室内の様子が見えにくくなります。また、遮像カーテンであれば、昼夜を問わずプライバシー対策を施すことも可能です。
日差しが気になる:UVカット・日よけ
屋外から差し込む日差しが気になる方には、UVカット機能や日よけ効果のあるレースカーテンがおすすめです。日差しによる肌や家具などのダメージを軽減できます。
特に西向きの窓がある部屋では、夕刻時に西日が差し込むケースも少なくありません。強い西日による紫外線のダメージは、夏季だけでなく冬季にも発生する点に注意が必要です。UVカット機能を備えたレースカーテンを取り入れることで、年間を通じてこうしたダメージを軽減できます。
暑さや寒さを和らげたい:遮熱・保温
室内の暑さや寒さを和らげたい方には、遮熱効果や保温効果のあるレースカーテンがおすすめです。ドレープカーテンを開けている日中も、室内を快適な温度に保ちやすくなります。
壁に断熱材が使われている建物であっても、暑さや寒さは窓から侵入します。また、冷暖房の効果が窓から逃げやすい点にも注意が必要です。遮熱・保温効果のあるレースカーテンを取り入れることは、冷暖房の効率を高める上でも重要な対策といえます。
適度に陽光を取り入れたい:採光
プライバシー対策や日差し対策を講じつつ、適度に光を取り入れたい方には、採光機能を備えたレースカーテンをおすすめします。レースカーテンが閉まった状態でもほどよく光を取り込むため、室内が暗くなりにくい点が大きなメリットです。
最近では、ミラー効果や遮蔽効果を備えつつ、採光も可能なレースカーテンもあります。室内が薄暗くなるのを防ぎたい方は、採光効果を重視してレースカーテンを選んでみてはいかがでしょうか。
火災への対策として:防炎
火災への対策を講じたい方には、防炎機能を備えたレースカーテンをおすすめします。防炎とは、難燃性の糸や生地の加工によって炎が燃え広がるのを遅らせる効果のことです。カーテン自体が燃えないわけではないものの、火災が発生した際に避難するための時間を確保しやすくなる効果が期待できます。
なお、地上31mを超える建築物に関しては、防炎カーテンの設置が義務づけられています。目安として、11階以上のお部屋であれば防炎機能を備えたレースカーテンを選ぶのが得策です。
花粉やホコリが気になる:花粉キャッチ
花粉やホコリが気になる方には、花粉キャッチの効果があるレースカーテンがおすすめです。繊維の糸の形状により、空気中に飛散する花粉やホコリをキャッチしてくれます。
キャッチした花粉やホコリはご家庭での洗濯で簡単に除去できるため、清潔な状態を維持しやすい点も大きな特徴です。
ニオイや汚れを防ぎたい:抗菌・防臭・ウォッシャブル
室内のニオイやレースカーテンの汚れを防ぎたい方には、抗菌・防臭・ウォッシャブル性能を備えたカーテンがおすすめです。レースカーテンの生地に細菌・ウイルスを吸着・分解する加工が施されたものや、ご家庭の洗濯機で簡単に洗濯ができるよう考慮されているものも多くあります。
とくにペットがいるご家庭では、特有のニオイが気になるケースが少なくありません。家庭用洗濯機で洗濯が可能なカーテンには、日本インテリア協会(NIF)の基準を満たしていることを示すウォッシャブルマークが表示されています。レースカーテンを選ぶ際には、ウォッシャブルマークが表示されていることを確認しておくとよいでしょう。
美しいヒダを維持したい:形態安定加工・形状記憶加
レースカーテンの美しいヒダを維持したい方には、形態安定加工・形状記憶加工が施されている製品をおすすめします。形態安定加工・形状記憶加工とは、洗濯を繰り返してもヒダの形状を保ちやすくするための加工のことです。
新品の状態では美しいヒダが維持されていても、洗濯を繰り返すうちにヒダが乱れてしまうことが考えられます。形態安定加工や形状記憶加工が施されたレースカーテンを選ぶことで、美しいヒダをより長く維持できるでしょう。
レースカーテンを選ぶコツ
レースカーテンを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを紹介します。イメージどおりのお部屋づくりを実現するためにも、次の3点を意識しましょう。

好みのテイストや理想とする部屋のイメージを整理しておく
レースカーテンはお部屋のイメージを大きく左右します。どのような部屋にしたいのか、好みのテイストや理想とする部屋のイメージを先に決めておくとよいでしょう。
レースカーテンの中には、繊細な刺繍が施されたものや、カラーのレースカーテンなどもあります。家具などを含めた部屋全体の雰囲気に馴染むのはどのようなカーテンか、あらかじめイメージを整理しておくことが大切です。
最優先する機能を決めておく
前述のとおり、レースカーテンには多彩な機能があります。どの機能を重視するのか、優先順位を決めておくと候補となるレースカーテンを絞り込みやすくなるでしょう。
たとえば、主にデザイン重視で選ぶのか、機能優先で選ぶのかによって、レースカーテンの選び方は大きく異なります。必須の機能を2〜3種類ほど厳選し、条件に合ったレースカーテンを選ぶのがポイントです。
サンプルを確認してから決める
購入するレースカーテンを決める前に、必ずサンプルを取り寄せて実物を確認しておくことをおすすめします。カタログやWebサイトに掲載されている写真と、実物のイメージが異なるケースは少なくありません。生地の厚みや透過性、光沢感や質感などは、写真ではわかりにくい場合もあるためです。
サンプルを取り寄せるか、ショールームで実際に設置された状態のレースカーテンを確認しておくのが得策です。
レースカーテンを効果的に活用して快適な毎日を過ごそう
レースカーテンは薄手で軽やかな印象を与えますが、ドレープカーテンとは異なる重要な役割を果たしています。レースカーテンが果たす役割や主な機能性を知っておくことは、ご自身に合ったカーテンを選ぶ上で重要なポイントです。この記事で紹介した機能の特徴や選び方のコツを参考に、レースカーテンを効果的に活用して快適な毎日を過ごしましょう。
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