オーダーカーテンの選び方と注文方法をわかりやすく解説

お部屋のカーテンを選ぶにあたって、オーダーカーテンを取り入れてみたいと考えている方は多いのではないでしょうか。初めてオーダーカーテンを注文する際には、選び方や注文方法などわからないことが多々出てくるものです。
この記事では、オーダーカーテンと既製カーテンの違いや、選び方のポイントをわかりやすく解説しています。オーダーカーテンの注文方法とあわせて確認していきましょう。
オーダーカーテンとは
はじめに、オーダーカーテンの特徴を整理しておきます。既製カーテンとの違いや、オーダーカーテンのメリット・デメリットについて理解を深めておくことが大切です。

生地とサイズを指定して一点ずつ作るカーテン
オーダーカーテンとは、自分で生地を選び、サイズを指定して発注するタイプのカーテンのことです。
お部屋や窓のサイズにぴったりのカーテンを作れるだけでなく、色や柄、縫製方法、ヒダの取り方など、さまざまな選択肢から指定できます。注文内容にもとづいて一点一点作られるため、わが家のオリジナルカーテンで生活に彩りを加えることが可能です。
既製カーテンとの違い
オーダーカーテンに対して、すでに完成した状態で販売されているカーテンのことを既製カーテンといいます。一般的な窓に合わせてサイズを決めた上で大量生産することから、オーダーカーテンと比べると価格を抑えられる点が特徴です。一方で、色や柄、サイズ、生地などは自由に選べるわけではなく、用意されている中から選ばなくてはなりません。
オーダーカーテン | 既製カーテン | |
サイズ | 1cm単位で指定できる | 一般的なサイズ展開のみ |
生地 | 豊富な選択肢がある | 選択肢が限られている |
ヒダ倍率 | 好みに合わせて選べる(フラット・1.5倍・2倍など) | 製品ごとに決められている(1.5倍が多い) |
価格 | やや高価 | 価格を抑えられる |
納期 | 1週間〜10日前後 | 在庫があれば即日購入可能 |
※「ヒダ倍率」 とは、カーテンレール (窓) の長さに対する生地量のことです。ヒダ倍率の 「倍」 は、 「仕上り巾サイズの○倍の生地を使用してカーテンを仕上げる」 という意味です。使用する生地の量でカーテンにした時のウェーブ感が異なります。

オーダーカーテンと既製カーテンのメリット・デメリット
オーダーカーテンの主なメリットとして、サイズを柔軟に決められることや生地・色・柄・ヒダなどを好みに合わせて指定できることが挙げられます。一方で、既製カーテンと比べて価格がやや高い点や、発注から納品まで期間を要する点はデメリットです。
既製カーテンのメリットは、価格を抑えて購入できることと納期が短いことです。在庫がある製品であれば、即日発送できる場合もあります。ただし、サイズ展開や生地・色・柄・ヒダなどのパターンはあらかじめ決められており、自由に選べません。特殊なサイズの窓に取り付けたい場合やこだわりがある場合には、こうした点がデメリットとなり得ます。
オーダーカーテンを選ぶ際のポイント
オーダーカーテンを選ぶ際には、どのような点をチェックしておく必要があるのでしょうか。選び方の主なポイントを紹介します。

ポイント1:生地
1つ目のポイントは生地です。色や柄、質感のほか、機能性についても確認しておく必要があります。カーテンの主な機能性として挙げられるのは次の5点です。
【カーテンの主な機能】
- ●遮蔽:外からの視線を遮る
- ●調光・日よけ:光をコントロールし、適度な明るさを確保する
- ●遮光:外部からの光を遮り、内部からの光を漏らさない
- ●遮音・吸音:外部からの音を遮る/音が外に漏れにくい・音を吸収して反響を軽減する
- ●遮熱:外からの熱の侵入を調整し、冷房負荷の軽減が期待できる
- ●保温:外からの熱による室内温度の上昇を抑制・室内温度の保温効果がある
ポイント2:サイズ
希望するサイズに合わせて発注できることは、オーダーカーテンの大きな利点といえます。サイズを測る際には、実測したサイズと注文するサイズが異なる点に注意が必要です。
カーテンの幅を測る際には、窓枠ではなくカーテンレール(固定ランナー)の端から端までを測るのがポイントです。丈に関しては、カーテンレールのフック穴の下から測り始め、床上1cmまでを測りましょう。注文する際のサイズは、下記のように算出します。
【カーテンの仕上り巾】
- ●1.5倍ヒダ・2倍ヒダ(SS仕様/プリーツ加工なし)の場合:レールの長さ×1.07
- ●フラットカーテンの場合:レールの長さ×約1.1~約1.5
【カーテンの丈】
- ●ドレープの場合:ランナーから床までの長さ−1cm
- ●レースの場合:ドレープの丈−1cm
ポイント3:仕様
カーテンの仕様については、ヒダ・開き方・フックの種類を決める必要があります。
【ヒダ】
- ●1.5倍ヒダ:ヒダが2つ山になっているタイプ
- ●2倍ヒダ:ヒダが3つ山になっているタイプ
- ●フラット:ヒダがないタイプ
【開き方】
- ●両開き:左右2枚1組のタイプ
- ●片開き:左右どちらに開くのか決める
【フック】
- ●Aフック:天井付けタイプ
- ●Bフック:正面付けタイプ
Aフックはカーテンが天井に干渉するおそれがない反面、光漏れが生じます。
一方、Bフックはカーテンレールの上部までカーテンが覆うため光漏れが軽減されるものの、天井やカーテンボックスにカーテンが干渉する可能性がある点に注意が必要です。
ポイント4:オプション
オーダーカーテンはさまざまなオプションを選択できます。一例として挙げられるのは、下記のオプションです。
- ●裏地付き:遮光性・保温性などを高めるための裏地が縫製されたカーテン
- ●形状記憶:カーテンのウェーブを取れにくくする加工を施したカーテン
- ●リターン:カーテンの両サイドにリターンを付ける縫製仕様です。レールの左右の隙間を小さくすることで光漏れを軽減するとともに、空気の流出入を抑え、冷暖房効果を高めます。
このほか、開いた状態のカーテンを束ねるタッセルにこだわることで、コーディネートのアクセントにすることも可能です。
オーダーカーテンの注文方法
オーダーカーテンを注文する際の流れを紹介します。

※写真はイメージです。
1. カーテンの候補をいくつか挙げる
はじめに、カーテンの候補をいくつか挙げていきます。好みのテイストや色、取り付ける部屋、求める機能などに応じて数種類の候補を絞り込んでおきましょう。
候補を挙げる際のポイントは、カーテン単体で選ばないことです。床や壁、天井との色のバランスや、お部屋の用途なども考慮して選ぶことで、お部屋の雰囲気に合ったカーテンを絞り込みやすくなります。また、家具やインテリアとカーテンの色・素材感を合わせるのも1つの考え方です。
2. サンプル生地を取り寄せる
次に、挙がった候補のサンプル生地を取り寄せます。サンプル生地を床や壁と合わせて、イメージに合うか確認しておくことが大切です。
たとえば、同じベージュ系のカーテンでも生地や柄によって雰囲気が大きく変わります。カタログ上で見た際の印象と、実際に生地を手に取った時のイメージが大きく異なることもよくあります。実際にサンプルを取り寄せ、手に取って確認することは、カタログ上のイメージとの違いを確かめておく意味でも重要なポイントです。
3. 採寸する
どの生地を注文するかが決まったら、いよいよ採寸に移ります。前述のとおり、実測したサイズと注文するサイズが異なる点に注意しましょう。
新築住宅の場合、カーテンレールが取り付けられていないことも想定されます。このような場合は、先にカーテンレールを取り付けてから採寸する手順を守ることが重要です。窓枠のサイズを元にカーテンを注文してしまうと、実際に取り付けた際にサイズが合わないといった事態に陥りかねません。必ずカーテンレールのランナーを基準に採寸した上で、注文サイズを割り出すようにしてください。
4. 仕様を決める
最後に、仕様とオプションを決めていきます。1.5倍ヒダ・2倍ヒダ・フラットを選ぶほか、両開き・片開き、オプションの有無を選択しましょう。
注文事項がそろったら、料金と納期を確認します。注文内容を確定すれば、オーダーカーテンの注文は完了です。
イメージどおりのオーダーカーテンを発注しよう
オーダーカーテンはサイズや生地・色・柄のほか、さまざまな機能性を柔軟に組み合わせて選べるため、希望どおりのカーテンを作りやすい点が大きなメリットです。一方で、既製カーテンと比べて事前に準備すべきことが多くあるため、選び方のポイントや注文方法を把握しておく必要があります。
サンゲツでは、オーダーカーテンの魅力やコーディネート集を公式サイトにて紹介しています。約2,300点の豊富なデザインから、お好みの色や柄、素材でオーダーが可能です。希望どおりのカーテンを作りたい方は、ぜひサンゲツのオーダーカーテンをご検討ください。
サンゲツのオーダーカーテンページを見る >