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2022年01月24日
当社グループ会社であり、壁紙製造メーカーのクレアネイト株式会社(旧社名:株式会社ウェーブロックインテリア、以下 クレアネイト) 一関工場で2021年12月1日に発生いたしました設備損傷事故による一部商品の納期遅延および欠品の発生により、多数のお客さま・関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をお掛けしておりますことを心よりお詫び申しあげます。
事故発生後、業界関係者の皆さまの多大なご協力も賜りつつ、早期の生産再開に向け修復作業を継続してまいりましたが、昨日までに損傷設備の本格修復作業が完了し、本日1月24日(月)より、同工場での完全稼働が再開いたしました。これにより、商品供給体制は事故前の状況まで回復し、本件に伴う現行カタログ掲載商品の欠品については、2月7日(月)を目途に順次解消する見通しとなりました。今後も引き続き、供給体制の更なる安定化に取り組んでまいります。
今後の欠品解消の見通しならびに、今回の事故の概要について改めて下記のとおりお知らせいたします。
 


1.欠品解消について
本日からの完全再稼働に伴い、2月7日(月)には受注量に対し供給体制が整う見通しとなっており、現行カタログ掲載商品の欠品・納期遅延は、順次解消してまいります。しかしながら、商品によっての跛行状況も予想され、供給体制の更なる安定化に努めてまいります。
 
2.事故の概要
(1)    事故の状況および原因
本壁紙製造⼯場の⼯程は、裏打原紙に塩ビ樹脂を塗布する「コーティングライン」、そのコート済原紙に印刷する「プリントライン」、プリント済原紙を発泡させエンボスを施す「発泡・エンボスライン」、発泡・エンボスラインから発⽣する排ガスを処理する「排ガス処理装置(RTO:Regenerative Thermal Oxidizer)」から成り⽴っております。
今回の事故は、発泡・エンボスラインの発泡炉内において、外気温とヒーター出力変動の影響により製品が過加熱状態となり発火、出火後もブースターファンが稼働していたことにより、発泡・エンボスラインからダクト方向へ飛び火し、有機物質を含むガスが爆発、ダクト・ブースターファン・集合機・フィルターの一部が損傷したものです。出火元である発泡・エンボスラインの損傷はありませんでした。
このダクト・フィルターボックス等の設備が損傷したことにより、発泡・エンボスの3 系統(1〜3号機)の内、2 系統(2 号機・3 号機)の操業を一時的に停⽌いたしました。(1号機は、電気集塵機にて排ガス処理を行っており、排ガス処理装置(RTO)との接続はしておりません。)
なお、事故発生時は、速やかに初期消火活動を行うとともに警察と消防に連絡し、当局による現場検証の結果、各生産設備において消火設備を適切に設置していることが認められ、操業に問題ないとのご判断をいただき、同日より損傷被害の無い設備での生産を再開いたしました。また、人的被害もございませんでした。


(2)    復旧・修復作業の経緯
発泡・エンボスラインの内、排気設備に損傷のあった2 系統(2 号機・3 号機)については、生産体制の早期復旧に向け、応急措置と本格修復作業の段階的修復作業を行いました。12月16日(木)に、2号機の排気流路を整え稼働を再開、同じく1月11日(火)には3号機の稼働を再開、その後、1月21日(金)~1月23日(日)に1号機~3号機までの全ラインを一斉に停止し火災に対する安全設備の設置工事を実施、3系統全ての本格修復工事が完了し、完全稼働を再開いたしました。

(3)    なお、12月10日(金)に同工場内の建設仮設資材用のメッシュシートを製造するメッシュコーターラインにて小規模火災が発生し、警察と消防に通報、当局による現場検証が行われましたが、操業継続可能とのご判断をいただきました。この事故による生産ラインの損傷・人的被害はありませんでした。関係者の皆さまにはご心配とご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申しあげます。

3.再発防止に向けた対策
今回の事故を受け、クレアネイトでは再発防止に向け下記の対策を講じております。
(1)    設備の変更・追加・更新
今回の発泡・エンボスラインでの出火の原因究明の結果、発泡・エンボスラインにおける加熱条件の変更、仕掛品とヒーター間の距離拡大等による過加熱を防止する改造を行っております。また、仮に発泡・エンボスラインにて出火した場合にも、RTO設備までのダクト・ブースターファン・集合機・フィルターボックスでの事故を防止するため、出火後即時にブースターファンを停止させる設備、防火ダンパーの設置等を行っております。

(2)    安全管理体制の見直し
安全管理規定の見直しを行うとともに、改めて5Sの徹底等、工場内の管理体制を整備・強化いたしました。

(3)    生産集中の解消による設備負荷の低減
6月の弊社量産新見本帳発売以降、予想を上回る受注量の増加により、クレアネイト製造設備への過剰負荷が発生しておりました。この対応として、事故発生前より、同社への過度の生産集中を避けることを目的に、他壁紙製造メーカーへの生産移管の検討を進め、一部商品は既に移管を完了しておりますが、主要商品に関しても、1月中旬より移管を実行いたしました。これにより、一関工場の生産量を事故以前に比し低減する生産計画としており、安全・安定操業を継続してまいります。

4.他仕入先を含めた安全・安定操業体制の構築
今回の事故および昨年発生した他壁紙製造メーカーでの火災事故を教訓に、塩ビ壁紙の仕入先全社を対象にした安全協議会を開催し、今後の安全管理体制の向上に取り組んでまいります。


皆さまには、多⼤なるご迷惑をお掛けしておりますこと、重ねまして深くお詫び申しあげます。 
何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申しあげます。



関連情報
2022.01.11  当社グループ会社 クレアネイト㈱ 一関工場の復旧及び商品供給見通しに関するお知らせ
2021.12.17  当社グループ会社 ㈱ウェーブロックインテリア 一関工場復旧⾒通しに関するお知らせ
2021.12.09  壁紙製造⼯場設備損傷に伴う一部商品の納期遅延・⽋品発⽣に関するお知らせ(第2報)
2021.12.03  壁紙製造工場設備損傷に伴う一部商品の納期遅延・欠品発生に関するお知らせ(第1報)



 

以上