展示会レポート

3daysofdesign 2025
2025年6月18日(水)~20日(金)
デンマーク・コペンハーゲン市内各所
「3daysofdesign」は、デンマークのコペンハーゲンで開催されるデザインフェスティバルであり、デザインに関する新しいコンセプトや才能が世界各地から集結し、家具、照明、インテリアアイテム、素材などを展示する、近年国際的にも注目が高まりつつある展示会です。
サンゲツは、王子ホールディングス株式会社が展開するパルプモールド製品のブランド「PaPiPress(パピプレス)」の展示スペースに参加出展しました。本展示会への出展は、両社とも初の試みです。

KEEP IT REAL — 3daysofdesign 2025 の公式テーマを読み解く
「KEEP IT REAL」は、日本語に訳すと「ありのままでいよう」という意味です。
実体よりも表面的なものを重視しがちな世の中において、自分らしく本物であること。それにより思い込みやこれまでのやり方に縛られず、自由に挑戦することができるようになるという意味合いがこのテーマには込められています。
今年は400を超える出展と、127カ国からの来場者でにぎわった3日間。3daysofdesign 2025は、デザインが民主的(誰にでも開かれているもの)であることを改めて思い起こさせてくれる、まさにデザインの都であるコペンハーゲンらしい盛り上がりを見せる展示会となりました。
参考:3daysofdesignプレスリリース
KEEP IT REAL — Unveiling 3daysofdesign 2025 Theme,
3daysofdesign 2025 — KEEP IT REAL


紙と素材、光が織りなす新たな空間
本展示会では、PaPiPress(パピプレス)のプロダクトシリーズの中から、使う人の創造力を刺激するペンダントライト「PaPiLamp(パピランプ)」を中心とした展示が行われました。この中でサンゲツは、当社が今夏に発売を予定している壁紙コレクション「XSELECT(エクセレクト)」より、新ブランド「ELEMENTUM(エレメンタム)」を出展しました。
展示名は「PaPiPressとsangetsu」。
パピプレスのプロダクトの中からPaPiLamp をメインに、本展示のために作成したオリジナルの什器パーツの表層に、ELEMENTUMの壁紙を取り入れた、空間インスタレーション形式での展示を行いました。
今回が初披露となった「ELEMENTUM」は、良質な自然素材を用いた、豊かな質感と普遍的な色合いを兼ね備えた壁紙であり、ナチュラルで創造的なPaPiLampのイメージと調和しながら、新たな表現を生みだします。
本展示を通じ、王子ホールディングスとサンゲツは、紙と素材、光が織りなす新たな空間デザインの可能性を提案しました。
今後発売予定のXSELECT見本帳および壁紙の新ブランドELEMENTUMに関する詳細については、WEBサイトの「新着情報」にて8月初旬にご案内させていただく予定です。
PaPiPressおよびPaPiLampの詳細については、下記WEBサイトよりご覧ください。
https://papipress.jp/

デザインに沸く街の中で、様々な人と交流する3日間
会期を通じて、実に20を超える国からのお客様に展示をご覧いただきました。「入口から見えた展示がとても美しくて」と、にこにこしながら展示を見てくださる方や、表の「PaPiPressとsangetsu」のサインを見て、「日本からの出展なんですね!」と入ってきてくださる日本からの方などさまざま。
時には接客スタッフとお客様で長時間話が盛り上がることもあり、日の長い初夏の北欧らしい時の流れの中、会場は終日穏やかな交流の雰囲気に包まれていました。
パピプレスの実施した、パピフレームに自由にコラージュできるワークショップは好評で、用意したワークショップ用の在庫が最終日の夕方には全てなくなってしまうほどでした。
PaPiPressの制作した3daysofdesignの展示風景記録ムービーをご覧いただけます。