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SHITSURAHI Shifu 紙布

新たなる可能性を秘めた素材、糸布

  • Shifu 紙布
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江戸時代に日本で生まれた素材が
洋の空間で新たな魅力を発揮する。

糸布は糸状にした和紙を織って作られる素材で、染色により色の濃淡が生まれ表情に深みが出るのが特徴です。織物の壁紙よりもざっくりとした質感を持ち、豊かな手触りや素材感の強さが印象的。江戸時代に生産された素材とあってもちろん和の空間に使用されることが多かったのですが、カーテンやインテリアとの組み合わせによっては洋の空間にもマッチすることから、新たな可能性にも期待しています。これも他の素材と同じくサンゲツは古くから研究しており、紙布の産地である清水や広島の商品を多く扱ってきました。また最近では開発力があるメーカーと新しい物作りも行っています。
近年素晴らしい成果を生んだのが、織の壁紙で取引していた老舗の織物製造会社、小嶋織物さんと開発した商品。従来の紙布壁紙にはなかった北欧家具風のカラーで仕上げることで、紙布=和という概念を払拭し、洋のインテリアにも合う素材であることを証明してくれました。その成果は、小嶋織物さんの新しいものを取り入れようとする精神によって生まれたのです。代表の小嶋一氏はこう語ります。「常に小嶋織物は壁紙に使える新しい素材を探しています。そもそも紙布を開発したのも、井草の代わりに畳に使えるように作られた紙の新製品との出会いからでした。その紙は、太陽光で変色する井草の欠点を解消したもので、日に強いという特徴がありました。そんな、長年美しさが持続する紙の力に惹かれ、その紙を原料とした紙布を開発したのです」。
日本古来の技術を生かしつつ、時代に合わせた新しいアプローチを模索する。これこそまさにSHITSURAHIが目指すべき姿。紙布の可能性はこれからさらに広がります。

壁紙を支える、さまざまな天然素材

紙布は紙を原料とした糸から作られており、その肌触りは滑らか。そんな紙布を使用した壁紙は空間に優しい印象を与えます。柔らかな質感のもとは様々な天然素材と、職人のひと手間。紙に色を付ける染料には、貝殻などの天然素材から作られるものを使用。染められた紙は撚り合わせられ糸になり、巻き直しの工程へと進みます。糸玉の全ての糸を巻き直すこの作業もまた職⼈のこだわり。これにより糸の面が美しく整い、壁紙の表面が上品に仕上がるのです。織り込まれた後は裏紙と織物を合わせる裏打ちへ。裏紙は天然素材と相性がよい再生パルプ紙を採用しています。こうした素材の研究やこだわりにより、室内を自然の風合いで包む壁紙が誕生します。

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