日本で受け継がれる職人の技術や精神、そして和洋に囚われず時代に合わせて進化する感性をテーマとした「2021-2024 エクセレクト」のコレクション「SHITSURAHI」。匠の手仕事と空間作りの研鑽によって、奥行きある美しい佇まいを表現した世界に誇るコレクションです。そんな「SHITSURAHI」を支えているのが、日本建築の歴史とともに歩んできた素材の数々。和紙、箔、織、紙布、土、木、それらすべてに大切に伝えられてきた伝統と職人の想い、そして今なお発展している物語があるのです。
“ 日本の伝統美への着目は創業から続くサンゲツの心 ”
サンゲツは江戸時代に山月堂として、自然の素材を用いる襖職人からスタートいたしました。そして戦後、壁紙を扱い始めてからも、織物、和紙、紙布など古来より日本人を見守ってきた素材を研究し、仕入先である協力メーカー共に開発を進めてきました。つまりサンゲツが日本の伝統美を代表するこれら商材を開発、販売してきたのは創業から続く精神であり、サンゲツの長い歴史の中で自然と受け継がれてきたものなのです。さらにSHITSURAHIは、日本の伝統工芸に独自の感性で価値を付加して、西洋・東洋にとらわれる事なく空間デザインの可能性を広げてきたコレクションです。インテリア業界が和紙や箔、織といった日本古来の素材・技術・意匠に目を向ける事により、これら伝統技術が将来に渡り継承されていく事を願います。
株式会社サンゲツ
インテリア事業本部 壁装事業部 商品開発課
行田健二
“ SHITSURAHIの精神は未来の物作りに欠かせない ”
SHITSURAHIというコレクションを生み出した背景には、日本の伝統技術や物作りへのこだわりをユーザーに届けること、また和紙や織物など素材系壁紙の企画・販売を通じて、古来より続く伝統工芸の継承による産業活性化促進、さらに地産品の活性に貢献することがありました。日本だけでなく世界的にも「自然素材」「人の手が加わる温もり」「古きよきもののリメイク」などに価値を感じる層が増えています。大量生産で安価な商品が主流となる一方で、確実にこれらの意識を持つ人は今後も増え続けるでしょう。そしてコロナの影響で、家での時間を快適に過ごしたいというニーズも高まっています。SHITSURAHIの壁紙に宿る温かさ、天然素材ならではの通気性や消臭効果、そんな快適さも未来の物作りに欠かせない要素だと感じています。
株式会社サンゲツ
インテリア事業本部 壁装事業部 商品開発課
吉田かおり