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SHITSURAHI Tsuchi 土

自然素材の魅力が息づく、珪藻土・聚楽の壁紙

  • Tsuchi 土
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土という素材と向き合う探究心が、
上質の壁紙を生み出す基盤となる。

土は通気性、保温力があり、湿度の高い日本家屋に適した素材です。しかしヒル石、寒水石、硅石など自然界で採取される原料を使用するため、色彩やサイズが不均一で扱いも容易ではありません。そんな気難しい土の素材から、美しい壁紙を作り出している匠がいます。それが福井県に本社を構える富士工業さん。代表の南光雅仁氏はその研鑽についてこう語ってくださいました。
「例えば製品の色付けの際には、素材自体の色合いが毎回異なるため何度も染料の微調整を行います。少なくても3回、多い時は8回程度発色の確認作業を繰り返えすことも。また土でありながら滑らかな表面を作り出すために原料の配合を工夫するなど、表に現れない小さな仕事を日夜積み重ねています」。素材の特徴を見極める力も富士工業さんが持つ技術のひとつです。「繊細な模様を描くときは砕いた際に小さな粒となる素材を使用するなど原料とデザインの関係性を研究し続けることによって、幅広い製品が生まれると信じています」。
土という素材と向き合い、その魅力を最大限に引き出そうとする富士工業さんの探究心が、上質の壁紙を生み出すことの基盤となっているのです。

職人の感性と自然素材の美しい調和

土の壁紙は、古くから親しまれてきた日本の伝統。そんな壁紙を支えているのは、扱いが難しい天然素材を研究し、商品を生み出していく職人のひたむきな姿勢でした。石を砕きふるい分けをして原料をつくる工程から始まり、糊がついている紙に土を落として付着させる工程、着色、乾燥と数々のステップを経て、土の壁紙は完成します。どれひとつとっても簡単にいくものはなく、細やかな調整と気配りが必要。機械が行う作業ではありますが、全てが先人たちによる素材に対する研究の賜物なのです。そして現在の職人たちは、そうした知識を引き継ぎながら、現代的な感性を磨き新しいデザインにも挑戦。多くの人の情熱によって日本古来の土壁は、現代のライフスタイルに溶け込むモダンなものに生まれ変わったのです。

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