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INTERVIEW

開発者が語るINNO PANEL

インタビュー記事
PROFILE

株式会社サンゲツ

INNO PANEL プロジェクトマネージャー

五味川 健治

サンゲツに新卒入社後、営業を約20年経験し、現在は壁装ユニット戦略企画室に所属。
室長を務める中で壁紙商品の販売戦略を担い、商品開発や調達購買など他チームと横断的に連携する。

使命感と共に、業界課題へ挑む。

INNOVATION

人材不足に
どう立ち向かうか、
サンゲツの模索

イノパネルの構想期間は、約2年。サンゲツでは職人不足をずっと深刻な課題と捉えており、どうにか解決の道はないかと探っていました。そんな中で壁紙と下地となる基材の一体化が構想として上がり、商品開発が始まったのです。
当時、私は営業部署から戦略企画室という販売戦略の部署に異動したばかり。しかし、建築業界の職人不足という課題は、営業時代からずっと感じてきたものでした。業界課題の解決に貢献し、建築業界の未来をつないでいく。新商品の根幹となる想いに共感し、当時は少人数だった開発チームに合流。「INNOVATION(革新)」を起こし、「IN NO TIME(あっという間)」に壁を作り上げることから「INNO PANEL」と商品名も決まり、本格的にプロジェクトチームが立ち上がりました。
私自身、サンゲツに20年以上従事する中で、数多くのお取引先や現場と向き合い、職人不足による作業のしわ寄せや、現場一人ひとりの負担が確実に増えている現実を間近で見てきました。その経験もあり、プロジェクトマネージャーとしてイノパネルをけん引することに。サンゲツの壁紙は職人の方々がいないと成り立ちません。職人不足という課題から私たちは目を背けてはいけないと強く感じました。
現在、建設業界では担い手の高齢化と若年入職者の減少が加速し、離職者が入職者を上回る状況が続いています※1。結果、2035年には約129万人分もの建設技能労働者不足が発生すると予測されています※2。都市開発などで建築需要が高まる一方、現場を支えてきた職人の不足は、すでに看過できない段階にあります。
人材確保がますます難しくなるこれからの時代において、私たちができることは、現場の負担を軽減し、少ない人数でも品質を保てる仕組みをつくること。そうした業界課題への問題意識と、サンゲツが長年培ってきた素材・技術の強みを掛け合わせることでイノパネルは誕生しました。

※1 出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」
※2 出典:一般社団法人日本建設業連合会

志を共有する出会いで加速した商品開発

意匠性、機能性、施工性を追求する壁紙の開発と比べ、イノパネルは課題解決型の省施工商品。これまでの開発方法では成立しないと当初から考えていました。
そこで従来とは異なる社内のチーム体制を組もうと思いました。通常は部署ごとに役割があり、商品の発売までバトンを受け渡すように各部署と連携していくのですが、イノパネルはまだ生煮えの開発段階から各部署の専門メンバーが合流。商品開発はもちろん、品質管理、調達購買、知財、マーケティング、プロモーション、ブランディングといった各分野を専門にするメンバーでプロジェクトチームを編成しました。
そうすることでイノパネルの開発背景や市場、商品特性、課題、強みなどを早期段階から理解でき、各分野の専門的な視点で商品を改善し、開発していく体制をつくったのです。まさに専門領域の垣根を超え、メンバー全員が一つの事業を立ち上げる覚悟でした。
さらに、業界に変化をもたらすプロダクトにするためにはサンゲツだけでは成せないこともあり、社外の力も借りる必要がありました。そこで出合ったのが、吉野石膏さんです。ビス不要で現場作業を効率化する「スマートJG工法®」はイノパネルとの親和性が非常に高く、話を重ねるうちに、職人不足という業界課題に対する考え方が、私たちと重なっていることが分かりました。
技術力に加えて、「業界の未来をつないでいきたい」という想いを共有できる吉野石膏さんとは自然な形で協業をスタートできたと感じています。
さらに吉野石膏さんを介して、素材を糊で貼り合わせる「貼合てんごう」分野で高い技術を誇るフジプレアムさんにも協力いただくことができました。三社がそれぞれの強みを持ち寄ることで、前例のないプロダクト開発は一気に加速。発足当初は課題や不安もありましたが、志を同じくする企業が早い段階で結束できたのは、このプロジェクトにとって大きな支えだったと感じています。

インタビュー画像

周囲からの激励と
開発背景にある想いを軸に

協業の輪を広げることで生産体制は形になりましたが、販売・普及のためにはお客さまからの声が何よりのヒントになります。
省施工のニーズがあることは確信していましたが、「業界課題の解決」というイノパネルの考えに対し、本当に共感していただけるか。新たな商品は、その開発背景にある想いや構想に賛同いただけなければ建築現場で採用されないと私は思っています。果たしてイノパネルは通用するのかを確かめたく、さまざまなお客さまのもとに足を運び、ご意見をいただきました。
当時、「イノパネルは壁紙職人の仕事を奪うものではないか」という声もあり、本当にいろいろなお声を頂戴しました。サンゲツとしては、平面の壁をイノパネルで効率化し、納まりの難しい箇所は職人の精緻な手仕事で仕上げるといった適材適所を想定していたので、そのようなお声は気付きとなり、伝え方を見直せる貴重なきっかけになりました。
職人不足が慢性化する中で、職人の仕事を置き換えるものではなく、イノパネルは職人を補助する“共存”のプロダクトであること。それから何よりイノパネルの存在によって、職人にしかできない技術力の価値が上がり、それに見合った評価がされていくのではないか。すると職人不足で壁紙が貼れないような事態も避けられ、壁紙文化を守ることができる。この想いを大切にお伝えしていかねばならないとプロジェクトメンバーで再確認しました。
お客さまからいただいたご意見には励ましやお褒めのほか、もちろん厳しいお言葉もありました。ただ、それは真剣にイノパネルと向き合ってくださっている証。皆さまに業界課題の話をすると、しっかり耳を傾けてくださり、さまざまな角度からご意見をいただけたことはプロジェクトメンバーの活力となり、また私自身への激励にもなりました。

インタビュー画像

一歩一歩を着実に、
イノパネルが拓く業界の未来

多くの方のご協力によってイノパネルを世に送り出すことができましたが、発売はあくまで通過点にしか過ぎません。
まだまだイノパネルは進化できる商品です。施工できる箇所を増やし、壁紙のラインアップだって増やしたい。施工性をもっと向上させ、軌道に乗ってきたら価格も見直したいと考えています。乗り越えるべき課題は少なくありませんが、さらにより良いプロダクトへと磨き上げていくことが、皆さまに、引いては業界への貢献だと信じています。何より、「期待している」という皆さまからの声が、私たちの背中を押す原動力になっています。
ただ、イノパネルで業界課題をすべて解決できるとは思っていません。イノパネルという新たなプロダクトが広がることで一つの突破口となり、次なる課題解決に挑んでいける。そうして建築業界と職人、壁紙文化をつないでいけるのではないでしょうか。それこそがイノパネルにかける私の期待であり、自身の役割だと感じています。

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イノパネルの壁紙部分の実物サンプルをお届けします。
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上記ボタンをクリックするとビジネスユーザー登録ページに遷移します。

※サンプルは石膏ボードのない壁紙のみのカットサンプルになります。

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