
株式会社 サンユー
執行役員 建材販売部・リニューアル部 管掌
湯浅 輝彦氏
内装仕上げ工事業を軸に、リニューアル工事や建材販売など幅広く事業展開するサンユーに新卒入社以来から従事。建築業界の魅力は、建物を作り上げる職人との関わりや物件が完成する喜びだと話す。職人不足といった業界課題に直面する一人であり、若手職人の育成や自社に所属する職人の労働環境改善にも取り組んでいる。
現場の負担軽減こそが課題解決に。

業界の未来をつなぐ
イノパネルの考えに共感
内装仕上げ工事業を軸にしている弊社は、職人を抱える企業として職人不足の課題は以前から肌で感じていました。具体的には若手職人の定着が不安定なこと、限られた人手で工期に間に合わせる困難さ、仕上げの品質向上に欠かせない経験豊富な職人の高齢化などです。多くの課題に直面し、現場が疲弊している状態が続いています。
そのような中、サンゲツさんからこれらの課題を解決するために、「イノパネル」を開発していると聞きました。施工効率を重視した商品は大きな需要がありますが、新たな製品・工法を開発することは並大抵ではありません。業界の未来を見据え、持続可能な業界に変えていくため本気で取り組まれている姿勢に共感し、ぜひ我々も協力させてほしいと伝えました。
イノパネルの施工性を確認するため、弊社の石膏ボード職人が実際に作業し、サンゲツ品川ショールームでの取り付け工事を担いました。普段は石膏ボードを領域とする職人ですが、イノパネルの基本施工方法を理解すれば大きな問題はありません。また、現場での使いやすさを向上させるため、施工時の改善点などサンゲツさんへフィードバックさせていただきました。
現場の負担軽減こそが工期短縮のカギに
イノパネルは、現場の負担を減らしてくれると感じています。まず石膏ボードと壁紙が一体化しているため、ボード貼り、パテ作業、乾燥時間、壁紙施工といった一連の工程がごっそりなくなります。これによって石膏ボード職人と壁紙職人の分担作業がほぼ必要なくなり、総合的に大きな工期短縮になるのではないでしょうか。
また、ビス打ち不要という特長も職人にとってはメリットが大きいと思います。電動工具は作業音が発生するため、テナント改修工事などは作業が土曜・日曜または夜間に限定される場合がほとんどです。しかし、静音施工を可能にするイノパネルなら平日昼間に作業ができるようになり、現場の負担軽減、引いては職人不足の解決にもつながっていくと感じます。
人材不足はすぐに解消できる問題ではありません。だからこそ、現場を効率的に回すということが今後はより重要になるのではないでしょうか。

省施工だけでなく
意匠でも貢献を
イノパネルを弊社で施工して感じたのは、2〜3年の現場経験があり、基本が備わっている職人であれば綺麗に仕上げられるということです。
従来施工で壁紙を貼る場合、職人による技術の差があるため、どうしても仕上がりに差異が生まれてしまうことがあります。しかしイノパネルはムラなく高い水準の品質が保ちやすい。また、イノパネルの特長のひとつとして、サンゲツさんの壁紙という点もあると思います。デザイン性と機能性を兼ね備えた壁紙は、インテリアに調和させつつ人々が過ごしやすい空間を創出できる。個人的には、目透かし施工をすることで空間に奥行きと開放感が生まれて重厚感が増すとも思います。仕上がりに深みが出るので、意匠的な部分でも使いやすいのではと感じています。

イノパネルが業界の
未来をつなぐことに期待
現状ではイノパネルが使えない箇所もあり、まだ従来施工は必要でしょう。しかし、今回関わって感じたことは、適材適所の使い方により、さらにイノパネルの良さがいきるということです。
イノパネルは、大量の平面の壁を迅速に美しく仕上げることが得意です。そうすると職人はよりきめ細かな技術力がいきる現場に注力できたり、若手職人の育成に時間を使ったりすることもできるでしょう。
経験の少ない職人の活躍の場が広がると同時に、熟練者がさらに多様で難易度の高い施工にチャレンジできるという未来を感じました。
イノパネルは作業負荷が少なく意匠性も備えているので、展示会の仮設パネルや工事現場の簡易的な仕切り壁、そのほか住宅のリフォームなどの用途にも発展できないでしょうか。きっと改良を重ねながら進化していくものと思いますので、近い将来、イノパネルが現場の課題解決の一助となってくれることを期待します。
