リアテック 30周年記念サイト

木、石、土などが持つ素材本来の美しさ。
大自然がつくり出す洗練された模様。
「本物」が持つ美しさに、
私たち人間は魅了されます。

30年前に誕生した
粘着剤付化粧フィルム「REATEC」は
様々な素材に向き合い、
本物の美しさへの挑戦を続けてきました。

人間が本物を求める欲求は、
きっと本能だから。
私たちはこれからも本物の美しさを探求し続け、
今までにない空間を創造します。

CROSS TALK 30周年特別対談企画
HISTORY 30年の歩み
ABOUT 数字で見るリアテック
CONTEST サンゲツ空間デザイン
コンテスト
Why REATEC? クリエイターにとっての
リアテック

30周年特別対談企画

CROSS TALK

リアテック開発担当と
気鋭のアーティストが
新しいモノづくりについて
語り合う｡

リアテック30周年
特別対談企画

新しいものを
創り続ける

NEWS

2024.01.18

「30年の歩み」を公開しました。

2024.01.18

特別対談記事を公開しました。

2024.01.18

「数字で見るリアテック」を公開しました。

2024.01.18

「30年の歩み」を公開しました。

2024.01.18

特別対談記事を公開しました。

2024.01.18

「数字で見るリアテック」を公開しました。

30年の歩み

30 YEARS HISTORY

1995

サンゲツの
“新たな挑戦”として生まれた
リアテック

もとは競合他社の粘着剤付化粧フィルムを取り扱っていたサンゲツ。当時、“トータルインテリア企業”を目指そうとする動きから「オリジナルの化粧フィルムをつくろう」と始まった。さらにビニル床タイルのフロアタイルが発売され、化粧フィルムの印刷物に関する製造技術を習得。vol.1では、単色を中心とした最小限81点で発売。木目デザインの需要が高いと理解していたが、それでも変わったデザインを入れようと和柄8種を採用。壁紙のニュアンスをデザインにも活かしながら、試行錯誤してリアテックは誕生した。

カタログ見本帳初号

左から単色、和柄、木目が並ぶ、見本帳vol.1

1999

「扉用リアテック」で､
さらなる進化を

vol.2は木目デザインを中心として一挙に277点増やし、その挑戦的な姿勢で社内外を驚かせた。vol.3では「扉用リアテック」に注力。他社には真似できない、シルクスクリーンの技法を組み合わせた和柄や金銀をあしらった豪奢なデザインで勝負をかける。当初は「キテレツ」だと社内で揶揄されたが、それでも見本帳の巻頭にも大々的に打ち出し、リアテックの特徴として業界での浸透を図った。「発売時から業界ナンバーワンを必死に目指してきた」と当時の開発者は話す。

当時は手頃な価格でありながら雅で華やかと注目され、
商業施設や宿泊施設などに多数採用

2005

時流は、逆風。相手が強大でも
見据えるは業界一番のみ

当時のリアテックは、化粧フィルム業界で三番手。競合他社の方が格上で、多くの課題があった。商品点数、印刷技術、そもそも「リアテック」という名前が浸透していない。vol.1から続けてきた和柄も売れてはいるが、それだけでは業界一番にはなれなかった。そこで毎日毎晩、開発者は競合他社の見本帳と向き合い、リアテックの強みと課題をリストアップ。誕生した商品が「リアルウッド」だ。特殊な印刷技術で天然木の質感と風合いを再現。競合他社に見劣りしない全511点の商品数も揃えた。「相手を分析すればする程、逆風。それでも彼らと互角に戦えるものを、と必死の思いだった」と力強く開発者は話す。

2008

凹凸加工を追及し、
壁紙にはない「奥行き」を実現

「リアテックは、何ができるのだろう」と”付加価値”に向き合ったのがvol.6とvol.7。意匠表現の可能性を追及していた当時の開発者が注目したのは、化粧フィルムならではのエンボス加工（凹凸）。壁紙より質感が硬いため、凹凸で多様な表現ができることに着目した。繊細な凹凸により、3Dを取り入れた商品が「アミューズメント」だ。壁紙にはできない”奥行き”を実現し、遊技場などで多く採用された。市場ニーズが合致していた背景もあり、主要だった木目デザインを売上で抜き、開発メンバーを驚かせた。

アミューズメント｡｢リアテックは自由度が高い｡最も面白い商品だと思う｣と開発者は当時を振り返る｡

2014

どこまでも、顧客ファースト｡
商品採用後にも目を向けて

シェアを順調に拡大してきたリアテック。次なるvol.8の課題は、幅広いユーザーに受け入れられるよう、利便性を向上させ商品への共感を高めることだった。リアテックの実際の空間上での見え方がイメージしやすいよう、見本を大きなサイズで展開（大判サンプル）。また、コンセプトや質感まで感じられるネーミングにするなど、顧客の共感を得て幅広い人に知ってもらう取り組みが始まった。その顧客ファーストの姿勢は、今のカタログvol.12にまで続いてゆく。

2017

これまでを覆す、
大きく変革したvol.9

同年は「サンゲツの変革期」でもあった。壁紙・床材・ファブリックといった商材の専門性をより高めようと社内で大規模な体制変更を実施。その渦中で新たに就いた開発担当者は「リアテックを大きくする」と根本からの見直しを決意した。当時、リアテックは化粧フィルム業界で二番手。商品の品質は決して劣っていない。それなら課題は、何か。徹底的な顧客へのヒアリングをもとに導き出した答えは、他社との差別化。そこで生まれた商品が「リアルウッドエクストラ」である。定番の木目デザインだが、木種や色柄を増点しても差別化には繋がらない。開発者は製法に着目し、エンボス加工の深さにこだわった「触れた時も本物に近しい木目デザイン」を開発。海外の取引先と手を組み、試作を繰り返してようやく完成した。さらに見本帳のデザインを白とグレーを基調としたスタイリッシュなデザインに一新。これまでとは大きく異なる、新たなリアテックを発売した。

黒を基調にした
vol.8と､デザインを
一新したvol.9

2019

発売直後は売れなかった
「自然の輪郭」

現在、看板商品である「自然の輪郭」。しかし、発売当初は人気がなく、注目度も欠けていた。そもそも「自然の輪郭」が生まれたのは、サンゲツの企画力・コンセプトづくり・デザイン力をリアテックに反映するため。化粧フィルムには印刷技術が重視されるが、それだけが勝負の場ではないと感じていた開発者は、リアルさを追い求める具象表現でなく、“自然に現れる現象”を抽象的に表現した。しかし、発売後は売上が伸びずに「まだ自然の輪郭を続けるのか」と社内からの風当たりは強かった。それでも開発者は「絶対に商品は悪くない」と続行。なぜ売れなかったのか、開発チームで熟考した結果、「ブランディング不足」と気が付いた。商品のコンセプトが伝わりきれておらず、単なる和柄シリーズだと誤解されている場合もあった。それは漢字表記での「自然の輪郭」「霧立ち」といった商品名や明朝体の文字フォントが与えるクラシックな印象。他にも見本帳での見せ方など、ブランディングへの課題が見つかった。vol.11では、「ABSTRACT NATURE　自然の輪郭」と英語表記で新たに名付け、“空間を引き立てるデザイン性に富んだ抽象柄”というコンセプトを視覚的に伝えた。そしてvol.11の発売で再挑戦。結果、多くの顧客に受け入れられ、リアテックの人気商品となった。