日常に隠れる美しい瞬間を抽出した壁紙のコレクション
日常でネガティブに感じることがある現象も、美しい魅力を内包しています。
例えば、お皿を落として生まれた「ひび」、革製品に寄ってしまった「しわ」、自転車を雨ざらしにして生まれた「錆」、墨や食べ物をこぼして生まれる「滲み」、外に出かけようとしたら突如降ってきた「雨」なども見方を変えると美しい表情をもっています。
本コレクションでは、CRACK/ひび、WRINKLE/しわ、RUST/錆、BLEED/滲み、RAIN/雨をモチーフにそれぞれに隠れる美しさを抽出し、壁紙のデザインを起こしました。
※本コレクションは「2020-2022 リザーブ 1000」に掲載しており、現在は一部商品の販売を終了しております。
DesignerMIKIYA KOBAYASHI/小林 幹也
1981年東京都生まれ。2005年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。
インテリアデザイン会社勤務後、株式会社小林幹也スタジオ設立。東京とスペイン・バレンシアを拠点に活動。
家具、プロダクト、テキスタイル、モビリティからインテリアデザインまで幅広く携わり、国内外のクライアントとともにデザインを提案している。
ドイツのiF product design awardにて金賞、ドイツred dot award、グッドデザイン賞など受賞歴多数。2018年より自社のオリジナルライフスタイルブランド「IMPLEMENTS」を運営する。
ATTRACTIVE MOMENT 開発ストーリーを公開中
サンゲツで扱う約12,000点におよぶ内装材。それらがつくられていく裏側に関わるたくさんの⼈、素晴らしい技やアイデア、想いといったストーリー。そんなモノづくりの背景をお伝えしています。
STORY#04ではデザイナー小林幹也さんとのコラボレーション壁紙について取り上げています。
WRINKLEしわ
モチーフは革の「しわ」。革製品を作る際に使われずに省かれることも少なくありません。そんなしわもスケールを変えることで、魅力的なパターンへと生まれ変わります。色面構成や色のグラデーションの変化を吟味し、しわの奥行きを表現しています。
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RUST錆
モチーフは「錆」。ついては落とすことが多い錆。
部分的に生まれるとネガティブに感じる錆も壁一面を錆で覆うと、一瞬にして心地よい暖かさを感じるモチーフに生まれ変わります。錆の立体感と艶感の異なる質感が入り混じった表情を実現しています。
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BLEED滲み
モチーフは「滲み」。意気揚々と筆を持ったが墨を和紙に落としてしまった経験を持つ人は少なくないのではないでしょうか。
意図せず生まれた滲みのグラデーションも魅力的で、一面に滲みを作ってみました。壁に墨が浸透していくような繊細な表情を、色のグラデーションを吟味し表現したデザインです。