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地球上で最も大きい生き物たちが優雅に回遊。
この部屋はもはや海の中。

国立科学博物館で人気の公式ポスター 『 世界のクジラ 』 は、調査・研究から得られたクジラたちの計測値や体色、外貌を忠実に反映させ1つ1つ手で書きあげたイラストをポスターにしたもの。これはその中から日本の周辺に生息や回遊する45種類ほどのクジラとイルカを集めた壁紙です。身近に生息する種類をチェックしながら、スケールでその巨大さを感じてみましょう。中でも全長30mの、地球上でもっとも大きな動物、シロナガスクジラは圧巻です!

ガレージをリノベーションしたような
隠れ家的な落ち着きのある空間

日本近海に生息するクジラやイルカをグラフィカルにデザインした壁紙は、アンティーク調やポップ、ナチュラルなど、さまざまなテイストにマッチするのも魅力。ここでは、ガレージをリノベーションしたような隠れ家的なスペースをご提案。時を経たような味がある木目の作業棚で好きな観葉植物をいじったり、アウトドア風のリラックスチェアでまったり過ごしたり。お気に入りの空間の一面に、クジラたちが優雅に泳ぐ壁紙を使うことで、より自分らしく個性的な空間が広がります。

WHALES AND DOLPHINS
RE53456
海棲哺乳類
不燃 防火種別1-4・防かび
標準価格: AA 1,080円/㎡
巾93cm 125cm  93cm 
ステップ柄合せ
さらに詳しい商品情報はこちら

壁紙 監修: 国立科学博物館
田島 木綿子
先生

動物研究部、脊椎動物研究グループに所属。背骨がある動物たちを研究するグループで、その中でも海に住む哺乳類のスペシャリスト。「日本各地の海岸では、海で暮らす哺乳類が年間300件以上、海岸に打ち上げられますが、可能な限り博物館標本にして多方面に活用しています」。
学位:博士(獣医学) 
研究分野:海棲哺乳類学、比較解剖学、獣医病理学
TALK ROOM
with Dr. Yuko Tajima
ー 普段、国立科学博物館で田島先生が研究されている、海に棲む哺乳類の中から、クジラとイルカを選んでもらい壁紙になりました。これはどのようなものでしょうか?
国立科学博物館で人気の「世界のクジラ」というポスターがあります。それは世界中で今知られているクジラとイルカの全種を網羅したもので、約90種類が掲載されています。実はその中の約半分くらい、つまり45種くらいが日本の周囲に回遊、或いは生息していまして、日本は非常に恵まれた土地にあります。そのことをみなさん知って頂きたくて、日本周辺のクジラたちをこの壁紙にチョイスしてみました。ここにある種類は日本のどこかでは絶対に見られるクジラたちなので、みなさんでチェックしてもらって「これ見たことある!」など確認しながらみてもらえたら楽しいと思います。
ー こんなにたくさんの種類が日本の近くにいるのですね。とてもリアルな細密画でカッコいいですね。
昔撮影機器がなかった時代、例えば伊勢海老を見たことのない人に、どんな生き物か説明するのにどうしたかといいますと、本物を画家が模写するしかありませんでした。それを今では博物図譜といいますが、これは西洋などでアート的にも価値が高く、再評価されていまして、本物に限りなく近いイラストとなっています。この壁紙も全部手描きで模写しているものです。
ー クジラってとても大きいと思うのですがどのようにして模写しているのでしょうか?
海岸に打ち上げられたものなどを調査した計測値や、形、色などの情報を国立科学博物館で長年模写してくれている方に「コブはこのくらいの大きさで」など詳細にお伝えして描いてもらっています。
ー そうやって描かれるのは職人技ですね。では特に注目したいもの、面白い種類はどれでしょうか?
まずは地球上に住んでいる動物で一番大きいシロナガスクジラですかね。記録では全長30mあります。国立科学博物館の外側に実物大の個体が展示されていますが、今我々と同じ時代にこんな大きな生物が生きていることがすごい!と感動しちゃいますね。壁紙には目盛の入ったスケールがついていて、そのサイズ感を想像することができるようになっています。あと「世界のクジラ」のポスターは、定期的に改変されていますが、前のポスターでは誰も知らなかったので掲載されていなかったツノシマクジラや、実態がわからず点線になっていたタイヘイヨウアカボウモドキもこの壁紙には描かれています。タイヘイヨウアカボウモドキは最近わかった種類で、生態も解明されておらず、どこに住んでいるのかも誰もわかりません。
ー そうなると現在でもまだまだ知られていない種類がいそうですね……それにしてもシロナガスクジラの大きさは圧巻ですね。
圧倒的な大きさですよね。私がいつも言っていることですが、人間とクジラはこんなに見た目が違うのですが、同じ哺乳類で仲間なんです。今でも魚ですか?と聞かれる方がいらっしゃいますが「いやいや、人間と同じ仲間なんです」と。それって非常に不思議だと思いませんか? 進化の不思議ですね。彼らの祖先は陸上に上がったことがあり、陸上生活を営んでいたのです。水辺にいるカバや牛のように四足動物だったのですが、何故かまたUターンして海に戻っていっちゃったんです。なぜ戻ったのか……ミステリアスですね。一応クジラになったのは5000万年前とかだったかなあ。
ー クジラは地上にいたんですか! でもすごくスケールが大きい話ですね。では、先生がこの壁紙で個人的に好きなものはどれでしょうか?
シャチなんです。私にとってはフォルムが完璧なんですね。ただ、英名がキラーホエールと言って「クジラ殺し」という意味で、それに自分と同じ種類を共食いするんです。そのため嫌われ者みたいな扱いをされていたんですけれども、私がさまざまな本を読んだり、バンクーバーに行って野生のシャチを実際に見たりしたところによると、実は非常に家族の血縁関係が強かったり子供をみんなで育てたりというすごく優しい一面もあるんです。守るものや大事なものが人間と同じなんだとわかった時、そのギャップにやられまして(笑)。今の仕事をするきっかけになったのもシャチが好きになったからなんです。これは獣医大に通っていた高学年の時の話なんですが、当時はあまり人間が好きじゃなくて、野生動物の研究者になれば人間と接触しなくていいかなーなんて安易に思っていたのですが(笑)、たまたまこの経験があったので海の哺乳類の分野に進むことにしました。
ー なるほど(笑)。では、この壁紙ですが、どのように楽しんでもらいたいでしょうか?
まずはクジラをデザインとして見ていただいていいと思います。色がきれいだとか形がカッコいいとか、ただただその外見や色を楽しんでいただけると良いですね。また、海が好き、動物が好きという方には、改めて日本にはこんなたくさんのクジラたちがいるんだと感じていただけたら嬉しいです。あとは、スケールを使って大きさを想像してみたり、書かれている学名を遊び感覚で調べてみて「こんな意味なんだ!」と発見してみたり。この壁紙が生活空間に合うのか不安だったのですが、見事にマッチして生活に溶け込むのがわかって感動しています(笑)。
ー では最後に、研究者としての目標はありますでしょうか?
クジラの調査をやって20年くらいこの世界にいますが、人間たちがこれらの生物に相当迷惑をかけているのを目の当たりにします。例えば船に衝突して死んでしまうとか、網に絡まって死んでしまう、環境汚染物質が溜まっている、それこそ海洋プラスチック問題とか。これらはほぼほぼ人間社会が出したものです。上手く共存・共生していかなければなりません。そのためにその事実を皆さんにもっと発信していきたいというのが私の大きなテーマですね。
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