ホテルクロスベース鳥栖駅前
株式会社南栄開発
- 客室単価アップの再生術
- 省人化でも満足度向上
老朽化したビジネスホテルの再生プロジェクトです。 本案件ではホテル運営会社と協業し、綿密な地域調査や競合分析を実施。そこから導き出した「SELF HOSPITALITY(自由な選択)」をコンセプトに、収支計画(ソフト)から空間デザイン(ハード)までをトータルでご提案しました。 設計・施工の枠を超え、費用対効果や運営面までを見据えることで、客室単価を約2倍へ引き上げるなど具体的な成果を創出。デザインの力で経営に貢献する「事業再生」を実現しました。
課題・依頼内容
- 経年による内外装の老朽化と、狭小な客室が抱える居住性の課題。
- リノベーションおよび省人化オペレーションの導入による、高収益なホテル事業への転換。
解決・提案内容
- 【収益性を高めるコンセプト開発】
徹底した市場分析に基づき「自由な選択」を定義。ソフトとハードの両面から客室単価向上を支援し、事業の持続的な成長に貢献します。 - 【居住性を追求した空間の最適化】
機能を絞り寝ることに特化した客室と、多目的に使えるラウンジへ役割を分散し、限られた面積でゆとりある滞在体験を具現化しました。 - 【運営効率と付加価値の両立】
セルフ機能の集約で省人化を図りつつ、トレンドをいかすデザインで差別化。利便性の向上と運営コスト削減の両立をサポートします。
Before 老朽化した客室
オープンから30年以上が経過し、内装の老朽化が進んでいました。 加えて、大きなライティングデスクや入口付近のミニバーが空間を圧迫。キャリーケースを置くと動線が塞がれてしまうなど、現代の宿泊スタイルには合わない窮屈なレイアウトとなっていました。
After 視覚効果と造作で叶えた、癒しの広がり
ライティングデスクを撤去し、ミニバーをヘッドボードと一体化させることで、限られたスペースを効率良く整理しました。 生まれたゆとりでベッドをセミダブルへサイズアップし、足元の荷物動線も確保。さらに家具の高さを抑えて視線の抜けをつくり、奥の壁面に濃い色のアクセントクロスを施して奥行きを強調することで、実際の広さ以上にゆったりと感じられる空間を演出しました。限られた平米数で居住性を最大化し、客室単価の向上を実現する空間設計です。
機能を集約し、運営と滞在にゆとりを
滞在の自由度を広げる、充実のラウンジエリアです。 ビジネス利用に必須のWi-Fi・電源を完備しつつ、グループでの食事もゆったりと楽しめる、優雅で広々としたレイアウトを採用しました。客室の機能をあえてこの場所にアウトソーシングすることで、運営コストを抑えながら、ゲストには「選べる自由」という付加価値を提供。電子レンジやセルフロッカーなどの機能も集約し、仕事から休息まで、思い思いの時間を豊かに過ごせる拠点として計画しています。
食事を特別にする、遊び心のインテリア
イートインでの食事が単なる「食事を済ませる時間」にならないよう、空間演出には特にこだわりました。 特注のインクジェット壁紙や鮮やかなポイントカラーを採用し、心弾む楽しげな雰囲気を演出。近隣のホテルとは一線を画す、独自のデザイン性が、滞在そのものを「お洒落な体験」へと引き上げ、ゲストに有意義な時間をもたらします。
スマートな手続きと、上質なおもてなし
株式会社リクリエ様の無人システム導入に合わせ、専用カウンターを造作して機能美を追求しました。多言語対応のスマートな手続きにより、インバウンドのお客さまもストレスフリーにお迎えできます。 また、背面の腰窓はあえてカーテンで覆い、壁紙とトーンを合わせて意匠として昇華。間接照明の柔らかな光を当てることで、窓の存在を感じさせない、特別なおもてなしの空間を演出しました。
ホテルのロゴに込めた想い
建物の平面形状から着想を得て、「正方形」をデザインのモチーフとしました。 交差する大小さまざまな四角形は、ここを訪れるお客さまの多様なニーズを象徴しています。その中で存在感を放つ塗りつぶされた正方形は、どんなニーズも心地よく包み込むこのホテルそのもの。「SELF HOSPITALITY」というコンセプトを軸に、すべてのお客さまを受け入れる姿勢をデザインに込めました。
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完成時期
2025.10
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場所
佐賀県鳥栖市
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クライアント
株式会社南栄開発
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ホテル運営会社
株式会社リクリエ
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ご依頼範囲
- 内装:デザイン・設計・施工
- 家具(既製品):レイアウト・コーディネート・納品
- 造作家具:設計・デザイン・施工
- サイン:計画・デザイン・施工
- 意匠照明
- プロジェクトマネジメント
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